旧小郡(現新山口)駅とJR山口線:長州の旅・山口市編①
防府市内を一通り巡った後は、山口市を目指します。
まずは、防府駅から山陽線で新山口に戻り、山口線に乗り換えます。
山口線は、新山口と日本海側の益田を結ぶ全長93.9㎞の路線で、起終点を含めて28の駅があります。全線非電化の単線です。赤い塗装のキハ40系が普通列車として運行しているほか、振り子電車(キハ187)を使った特急「スーパーおき」号が運行されています(ただし、山口線内は振り子運転はしていません)。
なお、宮野駅-益田駅間には有名観光地(津和野)があるものの、2022年にJR西日本が発表した「ローカル線に関する課題認識と情報開示について」の中で、輸送密度(平均通過人員)が2000人/日の線区とされるなど、経営状態は芳しくありません。
こうした中、SL(C57型機関車)がけん引するSL山口号が1979年より新山口-津和野間を運行しており人気です。2022年に見つかった車両故障のために一時期運休していましたが、2024年に復活。2025年も5月からの運行が予定されています。
新山口駅は、山陽線と宇部線、山口線の乗換駅であるほか、新幹線も停車。多くのバス路線も集中しており、山口県内の鉄道輸送の要衝となっています。
駅の開業は1900年(明治33年)で、当時の行政区画が吉敷郡小郡(おごうり)村だったことから小郡駅と名付けられました(その後、小郡村から小郡町に)。しかし、地域住民からの要請から2003年に駅名が新山口に改称されました。2005年には町村合併により小郡町が山口市に編入されたため、自治体名としての小郡は消滅してしまいましたが、歴史ある名前を残すべく、山口線のホームに駅名プレートが保存されています。
D51型蒸気機関車の軸輪も保存されています。
列車が入線してきました。折り返し運行の車両に乗車します。
新山口-山口駅間は利用者もそこそこ多く、いわゆる「お見合いシート」の4人掛け席にほぼ2人ずつ着席していました。
山口駅に到着しました。山口駅と湯田温泉駅、新山口ではICカードが使えます。
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