「西の京」の大内文化:長州の旅・山口市編②
山口市は2024年1月に米NYタイムズ紙が発表した「2024年に行くべき52か所」に日本で唯一選ばれた場所です。
JR山口駅で下車します。
室町時代の14世紀後半から16世紀半ばまでの約200年間、守護大名大内氏がこの山口を本拠に中国地方から九州一帯にかけて大きな勢力を誇っていました。地の利を生かして朝鮮や明との貿易を独占し、強靭な経済力を誇りました。また、荒廃していた都から雪舟を招き、フランシスコ・ザビエルも滞在していました。こうして、都のあった京都の文化と、大陸の文化を融合させた独自の文化が発展しました。16世紀半ばに下剋上により家臣に討たれるまで、山口は「西の京」と呼ばれるほど栄えていました。
香山公園にある9代藩主・大内弘世(ひろよ)像
大内文化の一つに朱塗りをベースに金箔を施した「大内塗」、そしてこの技術を使った「大内人形」があります。
山口駅前には巨大な「大内人形」が飾られています。これは大内家中興の祖といわれる9代藩主・大内弘世とお姫様の話が元に作成されたそうです(どういう話かは不勉強で申し訳ありません)。まんまるとした顔におちょぼ口な特色の癒し系の人形です。夫婦円満の象徴とされているほか、お祝いの贈り物や雛人形としても人気があります。
駅構内にある観光案内所で情報を収集します。
まず、一番の観光名所である瑠璃光寺に行こうと思ったのですが、駅から3㎞近く離れているとのこと。公共交通機関がないか聞いたところ、1日に7便運行されている観光循環タクシーを紹介していただきました。料金はわずか200円(一日券500円)です。オフシーズンで時間も15時台と遅かったことから私以外に利用者はなく、独占して使ってしまいました。
国宝瑠璃光寺五重の塔のある香山公園に到着。ここは「日本の歴史公園100選」にも選ばれています。まずは、山口観光をここからスタートさせます。
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