小倉城庭園と小笠原流:長州の旅・下関北九州編④
小倉城の施設として有名なものに小倉城庭園があります。ここは、江戸時代に小倉城を居城とした小笠原氏の別邸であった下屋敷跡を復元したもので、大名庭園と江戸時代の書院を再現し、展示棟も併設されています。
庭園
庭園から見た書院。
日本百名月の地にも選ばれています。
展示棟
展示物には茶の湯や礼法に関するものが目立ちます。豊前小笠原家に伝わる茶道や礼法は、小笠原家茶道古流と小笠原流礼法として有名です。茶道古流というのは、千利休を祖としていない茶道の流派を指します。
「小笠原流」と呼称されるものはこのほかにもいくつか存在します。茶道や礼法のほかにも武家故実(弓馬故実)、弓術、馬術、兵法などに小笠原流を名乗るものがあります。中でも流鏑馬は有名です。
小笠原氏の始祖は甲斐源氏の出身で、甲斐国小笠原に居住していたとされています。その一派の流れをくむ小笠原高長は弓馬の師範であったとの言い伝えがあり、以後室町幕府に奉公衆として仕えました。その後将軍側近となった一族(京都小笠原氏)は幕府儀礼に参加するようになったことが様々な小笠原流のもとになったとされています。
様々な小笠原流も元をたどれば、甲斐小笠原氏にたどりつくようです。
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