あちこち旅日記

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井伊家の菩提寺で「招き猫」発祥の地:東急世田谷線ぶらり途中下車の旅③

百代の過客

 山下では「旬菜魚いなだ」に行列ができていたので、ランチ客が一巡するまで豪徳寺を先にまわることにしました。


 山下駅と小田急線の豪徳寺駅は隣接していますが、世田谷線でもう一駅先の宮の坂駅からの方が若干近くにあります。この日は乗り放題きっぷを持っていたので、世田谷線で宮の坂まで乗ってみました。




 宮の坂駅のホーム脇の区民センターには、65年間使われた旧式の世田谷線の車両があります。


 近くには宮の坂の駅名の由来となった世田谷八幡宮があります。創建は源義家による1091年(寛治5年)で、旧社格は郷社、世田谷総鎮守とされています。


 かつては渋谷氷川神社、大井鹿嶋神社とともに江戸郊外三大相撲の一つして知られる奉納相撲が行われ、来年の豊作・凶作を占っていました。


 世田谷線を挟んで駅の反対側にあるのが豪徳寺です。豪徳寺は1480年(文明12年)に創建され、当初は臨済宗でしたが、のちに曹洞宗に改宗しています。


 参道の松並木が見事です。


 ガイドブックでも紹介されているようで、外国人観光客が目立ちました。


 豪徳寺は「招き猫」発祥の地として有名です。ある日、この地を通りかかった鷹狩帰りの殿様は、お寺の門前にいた猫に手招きされ、立ち寄ることにしました。寺で過ごしていると突然雷が鳴り、雨が降り始めたそうです。雷雨を避けられた上に、和尚との話も楽しめた殿様はその幸運にいたく感動したというのが、「招き猫」の起源になりました。



 その殿様というのが彦根藩二代藩主の井伊直孝でした(世田谷は1633年頃に彦根藩の所領となっています)。豪徳寺は、井伊家の菩提寺となり、井伊直孝の庇護のもと1633年(寛永10年)に伽藍が建てられました。

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