あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

世界一周前半を終えて:ここまでの決算報告と今後の予定

 日頃、2022年世界一周記をご愛読いただきありがとうございます。仕事の都合と定期的な通院のために現在一時帰国中ですが、人間ドック受診が終わり、仕事が一段落し次第羽田からリスボンに戻り、世界一周に復帰するつもりです。帰国後、写真の整理がつき次第、投稿を再開します。年末までには再開する予定です。



 それまでのつなぎですが、明日からは「しくじり先生の海外旅行(仮題)」の連載を始めます。恥ずかしい話ですが、全10回くらいの予定で海外旅行での失敗談を紹介します。反面教師として、ぜひ皆さまのご旅行のお役に立てていただければと存じます。


 今回は、前半を終えての決算報告と、感想についてまとめています。
 まず、かかった費用ですが、以下の通りです(一時帰国費用は含めません)。


準備費用
 航空運賃      656,300円
 諸税・サーチャージ 138,230円
 合計        794,530円


 海外旅行保険(8日分)3,560円


 滞在諸経費     83,503円


 合計        881,593円


 最終的には、一時帰国費用とサーチャージを除いて100万円以内に何とか収めるのを目標にしています。今後通貨高が進むアメリカに行くので、難しいかもしれませんが・・・。


 さて、ここまでの感想として、以下の点を報告したいと存じます。


1.アフターコロナ
 日本では、ほぼ全員マスクをしている状況で、大半の訪日外国人の方も協力していただいている状況です。しかし、9月下旬時点で欧州ではマスク姿はほぼ皆無。モロッコでは若干多い程度でしたが、ジャカルタではまだ日本に近い状況で、SCの入口では厳格に健康アプリを確認していました。政府の規制に加えて、国民性も出ている感がしました。


2.Go Toを考える
 成田発路線とカサブランカ発着路線では空席が目立ちましたが、その他は稼働率が高く、欧州では羽田行きプレエコ、欧州域内線とも満席でした。


 これは、ここ2年ほど国民が旅行に行かなかったのは、生活が苦しいからではなく、感染が心配であったことにほかならかったことを証明しています。今は、Go Toキャンペーンなどやらなくても旅行需要は回復するはずです。確かに安く旅行に行けるのは私もうれしいですよ。でも、本当に正しい政策でしょうか。今は国内旅行よりも外国人の観光客の回復を優先させるほうが円安抑止を通じてインフレ対策になるのではないでしょうか。


 結局、補助金をつけた分、旅行費用が値上がりしており、実質的な旅行費用はさほど安くなっていません。利用者にとっては手間だけが増えた格好です。また、予約がとりにくく、サイトにつながるまで1時間以上も待っているなどという状況も珍しくないようです。この時間をGDP換算したら、大変な無駄です。まあ、Go Toの狙いが、ホテル料金などの値上げを促し、値上げが浸透したところで、外国人からお金を巻き上げることを意図していたのであれば、間違っていませんが・・・。


 このリベンジ消費ブームが一巡すれば、また苦しい時がやってくるかもしれません。Go Toの予算はその時のためや、観光地の競争力アップのために使うべきではないかと思うところです。せめて、業者さんに直接お金を渡した方が、行政や利用者、業者の事務負担が少ない分、合理的ではないでしょうか。


3.キャッシュレス化
 現金を使う機会は少なく、どうしても必要だったのは、①インドネシアのVOA支払い(35ドル)、②ジャカルタの地下鉄のカード購入、③自動券売機が故障していたカサブランカのトラムのチケット購入(結局乗らず)、④ロカ岬の公衆トイレ、⑤リスボンのコインロッカー、だけでした。両替は全てクレジットカードのキャッシングで対応。VOA以外にドルや円は持参しないでも大丈夫でした。
 
 一方、外国人旅行者の立場になってみると、外貨両替は本当に面倒な前世紀の遺物であることを痛感しました。インバウンド観光の本格的な再開に備えて、地方部でも完全キャッシュレス化の実現に向けて急がないと置いていかれることになるのは確実で(無くても自分は不自由していないので、何とかやっていけけるとの考えが競争への敗北につながります)、それどころか、2025年の大阪万博では日本の技術力の退化が世界の笑いモノになるのではとの危機感を持ちました。


4.ジャカルタ
 コロナ禍で大きなダメージを受けた新興国経済ですが、着実に豊かになっています。ただし、かつてスリムな方が多かったジャカルタの女性がぽっちゃりになってしまったという印象。その分、健康志向が高まっています。一方で、かつて外国人専用だったプラザインドネシアは、今やローカルの方でにぎわっています。これに対して日本人街のブロックMは壊滅状態になっていまました。


5.カサブランカ
 フランス語圏と言われ、英語が通じないと聞かされてきましたが、そんなことはなく、かなり通じました。世界三大「ウ〇い国」などの酷評もありましたが、ことカサブランカに関してはそんなことはありませんでした。ただし、空港職員は横柄で印象悪かったです。


6.ポルトガル
 観光地はもう完全にアフターコロナ状態。かなり密になっています。一方、物価水準はリーズナブルに感じました。欧州はどこも高水準のVAT課税があり日本と比べても物価高ですが、ポルトガルの物価は相対的にはかなり安く、2年前に発売されたガイドブックに掲載されてた値段とほとんど変わっていません(値下げされているものもありました)。
 
 直近でも欧州では燃料価格などの生産者物価が上がっているにもかかわらず、米国ほど景況感が強いわけではなく、消費者物価への転嫁があまり進んでいません。利上げの早期打ち止め観測から、ユーロも対円ではさほど上昇していなないので、物価高はあまり感じませんでした。またポルトガルに戻りますので、その際再度比較してみようと思います。


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