旧山野愛子邸に上がり込んで寿司をいただく
皆様は、山野愛子さんという方をご存知でしょうか。全国に展開している山野愛子美容室の創業者であり、専門学校や短期大学を設立し、多く美容師を育ててきた方でもあります。まさに、「日本の美容界の母」のような存在です。
山野愛子さんは、1908年に東京向島で生まれ、幼少期に関東大震災で被災した女性の悲惨な様子を見て、美容師を目指したそうです。一族も層々たる顔ぶれで、アメリカ生まれのお孫さんの山野愛子ジェーンさんが二代目として活躍されています。また三男のご子息であるお孫さんの山野義和さん率いるヤマノホールディングスは企業買収を通じて宝飾品の小売事業などを積極展開され、株式市場にも上場しています。また、お笑いの品川庄司のボケ役として活躍されている品川祐さんは次男のご子息で、お孫さんたちは美容界だけでなく、実業界、芸能界に幅広く活躍されています。
そんな山野愛子さんは1995年に亡くなられていますが、都心の真ん中にかつて暮らしていたお宅がそのまま残っています。そこで今回、ランチの寿司をいただいてきました(というか誰でも行けます)。
実は、旧山野愛子邸は大阪に本社を置く「がんこ寿司」の店舗になっています。場所は東新宿で、明治通りと職安通りの交差点からすぐの場所にあります。旧山野愛子邸がどういった経緯で店舗になったのかは存じ上げませんが、がんこ寿司さんでは主がいなくなった日本家屋を「お屋敷店舗」として積極的に活用するとともに、庭園の維持に力を入れていらっしゃるようです。
東新宿の交差点から職安通りの大久保側の道を西武新宿駅の方に進むと看板が見えてくるのでわかりやすいです。
通りから入ると日本家屋が見えてきます。
懐石料理から手軽な居酒屋メニューまで揃っており、手頃な予算で料亭の雰囲気を味わうことができます。私は、海外から友人が来日した時によくここに案内します。日本人、外国人問わず落ち着いた雰囲気にくつろいでいただけます。ランチも営業しているので、休日のお散歩にもおすすめです。
入ると山野愛子さんご夫妻のご生前の写真が飾ってあります。ご本人は、まさか自分の家が寿司屋さんになっているなんてと、天国から驚かれているかもしれません。
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