えひめの旅に行ってきました:興味深かったキャッシュレス決済事情
少し涼しくなってきたので、愛媛県に2泊3日で旅行に行ってきました。
日程は以下の通りです。
1日目 羽田から飛行機で松山へ 道後温泉泊
2日目 鉄道を使って南予地方小旅行
3日目 バスで今治へ、最後に松山城を見てから飛行機で羽田へ。
1日目は休日でしたので、羽田空港の朝はいつもと違って空いていました。交通機関も混雑していないため、羽田からの出発は休日がよさそうです。
サクララウンジも空いていました。
今シーズンも大活躍の大谷選手塗装の飛行機が前を横切りました。
朝からビールを飲むには胃の負担が大きいかもと躊躇していたところ、ノンアルコールビールがありました。
時間が来たので出発します。
機材はB737-800でした。機内エンタメはなく、WiFiのアクセスも不調でした。
羽田空港は空いていましたが、機内は後方部をのぞいてほぼ満席に近い状況でした。旅行シーズンの到来でしょうか。
1時間強のフライトでほぼ定刻通りに松山空港に到着しました。
空港からは路線バスで道後温泉に向かいます。
松山空港から市内へはリムジンバスが頻発しています(松山駅経由道後温泉行と松山市駅行きがあるので要注意)。また、道後温泉方面にはリムジンバスだけでなく、JR松山駅・伊予鉄松山市駅を経由する路線バスもほぼ30分おきに運行されています。前者は高速バス仕様でリクライニングでき、後者だど10分ほど余計に時間がかかるといった違いがありますが、道後温泉までの運賃が前者が1180円であるのに対し、後者は750円と大きな差があります。地元の方はバカバカしくて、大きな荷物がなければ路線バスを利用するようです(3人以上ならばタクシーの方が割安になります)。
前方に止まっているのはリムジンバス。この日は荷物もコンパクトだったので、路線バスにしてみました。
すぐに路線バスがきました。
なお、以前のICカードは地元の「ICいーカード」しか使えませんでしたが、この3月から全国の交通系カードが利用できるようになり便利になりました。全国の交通系カードは伊予鉄グループの市内電車でも使えます。
一方で、他社バスではまだ使えないところもありました。実際に現金客の場合、トラブルのために乗り降りにかなりの時間が浪費され、遅延の原因になっていました。実際に、観光客や出張者がいちいち地元限定カードを購入するというのは考えられないため、こうした方々がトラブルを起こしやすいと思われます。
交通系カードの決済手数料が割高なため、互換システムに後ろ向きな地方交通機関があると聞いていますが、遅延のコスト(設備効率の低下や運転手さんの人件費増加)を考慮すると結局は高くついてしまいます。経営者の皆様、正しい経営判断をお願いします。
伊予鉄の場合、現金客をカード客に20円の差をつけていました。これは興味深い戦略と思われます。JRなど未だに現金客が割安なままになっているケースがありますが、来年3月の料金改定以降、現金客への上乗せ幅をもっと大きくしてはどうでしょうか。ちなみに、外国では現金だとキャッシュレスの倍くらいに料金を設定しているところもあります。
運賃表示は路線バスではキャッシュレス払いがデフォルトになっています。市内電車は現金払いがデフォルトなので、混乱しそうです。もし、現金払い客がごねて(あるいは計算ができずに?)乗降に時間を浪費してしまわないか心配です。
リムジンバスの運賃表示(キャッシュレスがデフォルト)
市内電車の運賃(現金払いがデフォルト)
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