あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

今トルコ旅行はお得なのか:4年前と今を比較して

 現在、世界一周旅行の計画中です。定年退職を機に、今まで出張で行った国で満喫できなかったところのもう一度行ってみたい、行けなかった国にできるだけ行ってみたいという趣旨でルートの最終決定に取り組んでいます。
 その候補の一つにトルコがあります。トルコは4年前に首都アンカラと商都イスタンブールを訪問しましたが、なかなか自由になる時間がありませんでした。イスタンブールではボスポラス海峡をフェリーで渡ることはできましたが、名所は全く訪問できませんでした(アヤソフィア行きかった)。
 一方、物価は激安でした。カフェテリアでは、コーラをつけてこれで300円程度でした。最近のトルコリラ急落で、紀伊国屋文左衛門とは言いませんが、小金持ちくらいの気分になれるのはではと思い、いろいろ調べてみました。

 地下鉄も40-50円程度で乗車できました。

 ショッピングモールではダウンジャケットが2000円程度で売られていました。モノも結構豊富でした。

 金髪美人(それも日本人好みの小柄)も結構いて、目の保養にもなります(実物でなく申し訳ございません)。

 ニセ日本料理店(中国人経営らしい寿司店)もありました。

 最近、円安と海外との物価上昇率格差の拡大で、日本の実質実効為替レートが急落しています。現在の水準は私が行った当時よりも日本の実質実効為替レートは2割低下し、第二次オイルショック当時の1979年前後の水準まで下落しています。当時は1ドル=260円程度でしたので、今1ドル=135円前後ですが、久しぶりに海外に行った方は1ドル=200円以上の円安感覚を受けると思います。サーチャージも高いため、海外旅行はものすごくコスト高になっています。


 実例ですが、大戸屋のしまほっけ定食はNYで5000円超えており、大きな話題となっています。丸亀製麺のカレーうどんはロンドンでは2000円です。東京ディズニーランドの入場料は世界最安値。国際線航空券(特に世界一周航空券)は今や日本で発券するのが世界最安値に近い模様です。


 この点、トルコはまだ旅行天国かもしれません。4年前は1トルコリラ=20円でしたが、今では1トルコリラ=7.5円です。IMFデータでは、実質実効為替レートはこの間4割低下しており、日本よりもはるかに通貨が弱くなっていることになっています。


 しかし、当時のメモ帳と、旅行系ユーチューバーの動画を見て、甘くはないことに気がつきました。イスタンブール名物のさばサンドが当時10トルコリラだったのに対し、今は40トルコリラに値上がりしています。円換算では、200円から300円に値上がりしていることになります。これは、統計上の実質実効為替レートの動きと明らかに矛盾します。


 実は、トルコではインフレ統計の改ざん説があります。公式統計では前年比80%程度の消費者物価上昇率(それでもすごいインフレですが)、民間エコノミストの分析では180%程度となっています。最低賃金の引上げの連続で、当面はインフレが続きそうです(経済学の教科書では、原油高や通貨安で物価が上がったから賃上げをするのは、ハイパーインフレにつながる愚かな政策とされています)。


 この民間エコノミストの分析が正しければ、実質的にはトルコは通貨高が進んでいることになります。悩んだ結果、「もっと割安にトルコに行けるチャンスがいつか来る」と判断して、今回はトルコ訪問を断念しました。それまで、自分が健康でいられるか不安ですが・・・。


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