あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

英語は実践が大事:セブ島旅行で息子の英語力をテストしようとしたところ、思わぬ大事件が・・

 「英語は習うより慣れろ」といいますよね。英語が苦手だったのに海外勤務させられて、その後の人生が「海外畑」になった私自身が強く痛感しているところです。
 息子には、使える英語を習得してほしい、との思いで、小学校入学と同時に本格的な英語の勉強を始めさせました。知人から紹介していただいた隣町にある英語保育園のアフタースクール(学童保育)に通わせ、小学校卒業時には英検3級レベルには達していました。
 そこで、中学1年生の夏休みに、合格祝い・ご褒美、そして英語の実践力のテストを兼ねてフィリピン・セブ島に連れて行きました。しかし、帰路に大騒動が・・。その時の一部始終になります(今から5年前になります)。
 宿泊したのは、モーベンピック・マクタン。元セブヒルトンで、設備は整っており、サービスもしっかりしていますが、保守が不十分で施設の老朽化が進んでいます。通気口から雨水が漏れ、部屋中水浸しになり、夜中に途中部屋を代わってもらいました(あとから起きる大事件と比べたらこんなの大したことはありません)。

 出発は羽田空港からキャセイ航空を利用。香港経由で行きました(マニラ経由は不便かつ治安が悪いのでお勧めできません)。羽田のキャセイラウンジの担々麺を楽しみにしていましたが、いつもの癖でうっかりサクララウンジに入ってしまいました。国際線ターミナルをいろいろ散策していたので、時間がなく、結局キャセイラウンジに行けませんした。
 羽田空港国際線ターミナル(現第3ターミナル)はいろいろ面白い設備があります。

 乗り継ぎの香港ではおなか一杯で、ヌードルバーには行けず。でも小腹がすいたので、点心をいただいてしまいました。

 ホテルのビーチは綺麗でした。設備トラブルはありましたが、もう一度行きたいホテルです。

 さて、英語はどれだけ話せるのか試してやろうと思っていたところ、プールサイドバーのボーイさんが、注文していないのに飲みものを持ってきました。「こんなの頼んでいないよ」と言おうとしたら、息子が勝手に注文していたようで、「お父さんのビールもついでに頼んでおいたよ」とのこと。ボーイさんは次の日も、「今日は何かご注文は?」と息子に話しかけてきました。もうすっかりお得意様です。恐れ入りました。

 息子の中学入学後は、毎日25分間のDMM英会話を続けさせました。セブ島にも当然ipad持参でレッスンです。DMM英会話の講師はフィリピン人が多いのですが、息子のご指名先生は偶然にもセブ島の方でした。お勧めのレストランを教えてもらい、フィリピン料理だけでなく、日本料理やスペイン料理の店にも行きました。なかでもホテル近くのスペイン料理店のパエリア美味しかったです。

 中学生のくせに息子は足裏マッサージ大好きで、滞在中2回も行ってしまいました。

 ボーイさんの顔を立てて、最後の夕食はホテルのプールサイドバーでいただきました。

 しかし、大事件は楽しい4日間を過ごした後の帰路に起きました。
 キャセイの香港行きが1時間半以上のディレイとなり、香港での乗り継ぎ時間が短くなり、到着後すぐにゲートクローズとなっていました。当初は、時間に余裕があるのでラウンジで担々麺を・・と思っていたのに、この目算が狂ったばかりか、乗り継ぎ便の心配しなけれいけなくなりました。
 この日の最終便が満席とのことで、キャセイが提示したのは、次の3つ。①空港ホテルに宿泊し、翌日の午前便で帰国、②夜行便で釜山に行き、早朝便で成田へ、③バンコクに行き、そこから夜行便で成田へ。
 翌日仕事があるので、本日中に帰りたいので①は却下。②では昼すぎまで出勤できず、③は体に負担が大きく論外(息子はバンコクまで行けるとノー天気に喜んでいましたが)。ごねることにしました。
 同様の被害にあった日本人の親子連れがほかに2組ありましたが、東京から幼いお子さんを連れたママさんは、夜行便は負担が大きいと①を選択。ディズニーランドに連れていってあげることにしたと、切り替えて入国手続きに進みました。もう一組は、大阪からの父子二人連れです。この日の関空行きの便がもうないとのことで、我々と共同戦線を張り、羽田経由での帰国できるように要求されていました。しかし、羽田に行けてももう関西行きがないことが判明。結局、翌日の午前便の方が早いということで、①を選びました。
 最後までごねていたのが、私たち親子です。「我々が乗り過ごしたように、最終便を乗り過ごす人もいるかもしれないだろう」と主張し、出発時間まで待つことにしました。
 出発時間が近づいたころ、マネージャーのおばさまが突然PCをかたかた動かし始め、「席バラバラだけど2人なら大丈夫」ということで手配したもらえました。ドラゴン航空の機材で、狭いうえに3列の真ん中、しかもモニターなし、と条件は悪いのですが(そもそも、足元の広いバルクヘッド席を当初予約していました)、この際仕方ありません。息子も機内食やドリンクのオーダーを英語できちんと対応できていたようです。英語力テストは合格です。
 もっとも、トラブル時の航空会社との交渉にはかなりの労力を要します。学校で習う英語だけで解決できるものではありません。息子には英語の実践テストよりも、生き延びるうえでの英語力の重要性を感じてもらえて、今では大変よい経験になったと思っています。
 息子は、高2で英検準1級を取得しましたが、今高3で受験英語に苦しんでいます。使える英語と受験のための英語は、必ずしも一致していないようです。


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