あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

世界遺産シギリヤで思い知った体力の衰え:2022年末ワンワールド世界一周記(35)

 ダンブッラの石窟寺院を見た後は、この旅行でハイライトと位置付けているシギリヤロックです。ここも世界遺産です。


 入場料は、30ドル(約4200円)でルピー換算し払います。スリランカ国民は100ルピー(約38円)と100倍以上の格差があります。


 シーギリヤの遺跡は、5世紀にカッサパ1世(在位477〜495年)によって建造されたものです。ダートゥセーナ王の息子だったカッサパ1世は、王の甥であり軍司令官でもあったミガラの支援を得てクーデターを起こし、477年には父親から王権を奪取しましたが、平民出身の母親を持つカッサパ王は、王族出身の母を持つ弟モッガラーナ1世に王位を奪還されることを恐れ、長らく首都であったアヌラーダプラより安全なシギリヤへと遷都し、岩上に要塞化した王宮を建設しました。


 シギリヤロックは、火道内のマグマが硬化して出来た岩頸で、標高約370mあります。当然ながら、エレベーターはなく、歩いて登るしか方法はありません。


 車を降りると、世界遺産への登録に尽力したセイロン大学のセナラス・パラナヴィトナ教授の銅像が出迎えてくれます。

 周囲にはプールのような堀がはり巡らされています。古代にはこどもたちがここで水浴びをしていたそうです。

 遠くに目標が見えてきましたが、高さにはビビりました。頂上までは1200段強を登らないといけません。同じグループのアメリカ人は「エレベーターないの?」とジョークを飛ばしていましたが、私は本気で欲しかったです。

 大きなトカゲもいますが、毒はないそうです。

 少しづつ近づいていきます。

 岩と岩の間を登っていきます。体力的に厳しい方には、ヘルパーさんをつけていただけます。最初は不要だと思っていたのですが、だんだん厳しくなりお願いしてしまいました。ただ、荷物を持ったり、手を引いたり、下からお尻を押してくれることせいぜいで、負ぶってもらえるわけではありません。多少は楽ではありますが、自分の足で登る必要があります。

 ようやくライオンテラスまでやってきました。ライオンの頭が昔はあったようですが、長い年月の中で崩壊してしまい、まだ見つかっていないようです。



 上を見上げるとこんな感じです。あと頂上まで残り3分の1ですが、もうこれを登りきる体力は残っておらず、私はここで断念しました。

 それでもこれだけ美しい光景が広がっていました。

 仲間が下りてきたので写真を見せてもらいましたが、頂上の方が多少眺めがよいくらいで、中間地点と大差ありませんでした。ただ、頂上にある王宮跡を見れなかったのは残念でした。


 ここからは最後の力を振り絞ってらせん階段を上り、フレスコ画のシギリアレディを見てきました(ここが一番見たかったところです)。ここは写真撮影禁止なので、公式ホームページをご覧ください。



 登るのと比べれば、下るのは多少は楽でした。
 これは「コブラの頭」です。

 ようやく降りてきました。

 このあとランチに向かいます。ツアー客がよく案内されるレストランのようですが、ラッチビュッフェは既に終了しており、アラカルトメニューを注文。メニューは外国人向けの軽食が多く、私はクラブサンドイッチとドリンクをオーダーしました。観光地にしては1500ルピー(561円)と超良心的でした。

 レストランには猿がやってきていました。観光客にもなついています。アメリカ人が持っていたナッツボールをあげると、器用に袋を開けて食べていました。周りの仲間の猿も寄ってきましたが、自分はナッツの豆だけたべて、仲間にはボールの外側だけをあげていたのをみて、皆で大笑いしてしまいました。

 このあと、まだ少し時間があるので、希望の場所があれば行くとドライバーさんに言われ、オーストリア人のリクエストでハーブ園に行きました。ここも観光の定番コースに入っているようです。


 ハーブの種類・効能の説明を受けましたが、試しに匂いを嗅いでと腕に塗ってもらったところ、犬が寄ってきてペロペロ舐められしまいました。犬好きの私はくすぐったいだけで済みましたが、犬が苦手な方はつらいかもしれません。

 ここでは、アーユルベータの学校の生徒さんの練習台ですが、簡単なアーユルベータの体験もできます。無料でやっていただけますが(チップは期待されています)、私は肌に合わなかったのか背中に湿疹が出てしまいました。


 コロンボに着いたのは夜8時を回っていました。かなり疲れたので、この日は隣のホテルにあるバーとレストランで、ビールとハンバーガーを夕食にして就寝しました。こちらも2500ルピー(935円)とかなりお手頃でした。


 翌日も、世界遺産の街キャンディに行きました。この日のシギリヤロックも私にとって試練でしたが、まさかこれを上回るこの旅最大の悲劇が起きるとは、この時点で予想もできませんでした。


  次回は3月2日です。


これまでかかった費用(一時帰国費用を除く)    
 316,517円
 チップ、ガイド料総額 19000ルピー(7,106円)
 シギリヤロック入場料 30ドル(4200円)

 ランチ 1500ルピー(561円)
 夕食 2500ルピー(935円)


累計費用  329,319円


航空運賃
   航空券       656,300円
   諸税・サーチャージ 138,230円
   合計        794,530円


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