2022年ワンワールド世界一周総集編(5):空港アクセス比べ
今回は、昨年の世界一周旅行での、空港から街へのアクセスについて比較・報告します。乗り継ぎだけで、空港から出ていないケースは除きます。
ジャカルタ: スカルノハッタ国際空港 ★★★
空港からは、空港鉄道(エアポートリンク、2018年開業)に乗車しました。目的地のBNIシティまで所要時間は50分程度です。郊外は時速80km台が出ますが、市内に入ると40km台に減速してしまい、タクシー利用とさほど変わりません。本数も1時間に1本しかありません。また、空港鉄道の駅は第1ターミナルと第2ターミナルの間にあり、JAL便が到着する第3ターミナルからスカイトレインというモノレールで移動しする必要があります。このスカイトレインは13分に1本しかなく、結構時間かかります。
それでも、タクシーならば朝夕は渋滞に巻き込まれるリスクが大きいため、時間が計算できるという点ではメリット大です。車両はまだ新しく、乗り心地もよいです。
ガイドブックやネット記事では7万ルピア(約670円)とのことでしたが、なぜか3万ルピアで買えました。一部列車では割引料金になっているようで(変動料金制?)、帰路も3万ルピアで買えました(1万ルピアの便もありましたが、こんなことにこだっわって飛行機乗りすごしてもいけないので、これは使いませんでした)。席は自由席。チケットは、クレジットカードなどのキャッシュレス決済で、現金は使えません。
渋滞リスクの大きい朝夕でなければ、タクシー利用をお勧めします。車種や場所にもよりますが、高速代込みで20万ルピア前後なので、割高感はありません。
カサブランカ: ムハンマド5世国際空港 ★★
空港からは市内まで空港鉄道を利用しました。空港鉄道は到着ホールの地下にあり、アクセスは大変わかりやすいです。出札口では、カード払い可で、駅員さんは英語が話せました。
市内までは30分程度で到着します。ただし、列車は1時間に1本しかありません。カサ・ボイジャー駅前のホテルに泊まったので、便利でしたが、場所によってはホテルまでの移動が大変です。
また、到着時よりも空港に向かう際には、時間帯によってはチケットの購入が大変になります。1等車利用しましたが、2等車とさほど座席の差はありませんでした。料金は2等車で50ディルハム(約681円)、帰路は1等車で(70ディルハム=約953円、キャッシュ払い)でした。
また、列車によっては1等車の位置が異なるので注意が必要です。ターミナル側の車両(空港行きだと先頭)に乗らないと、セキュリティ・コントロールの長い列の後になり、混乱に巻き込まれます。車両は古さが目立ち、清掃も行き届いていません。
料金は2等車で50ディルハム(約681円)、1等車で(70ディルハム=約953円、キャッシュ払い)でした。タクシーだと300(ディルハム程度で、荷物料金や深夜料金もあるため、宿泊場所によってはコスパは悪くありません。
リスボン:
ウンベルト・デルガード国際空港 ★★★★
リスボン空港は市街地に近接しており、周辺にはエアポートホテルも多く早朝出発、深夜到着にはここに泊まれば徒歩で行けます。私は日中到着の時は地下鉄、深夜到着の際はタクシーを利用しました。地下鉄は1.5ユーロ(+カード代0.5ユーロ)と格安。物価の安いポルトガルはタクシー料金も欧州では格安な方です。
欧州では主要空港には幹線鉄道が乗り入れていて便利な空港が多いです。リスボンでは幹線鉄道の乗り入れはありませんが、地下鉄が乗り入れており、ターミナルからの移動も便利です。長距離列車や近郊列車が出る駅にも直結し、スムースに乗り換えが出来ます。
ニューオーリンズ:
ルイ・アームストロング国際空港 ★★
国際空港とありますが、日本の地方空港よりもアクセスが悪かったです。アメリカの地方空港はどこも似た状況かもしれませんが、距離がダウンタウンから約22kmと近いのがまだ救いでした。
私はエアポートシャトルを利用しました。ネットで予約してけば、カウンターでの手続きもスムースで出発日にはホテルに迎えに来てもらえます。料金は片道24ドル、往復44ドル(+別途チップ)でした。ドアツードアで行ってもらえますが、各地で乗客を降ろしり拾っていきますので、タクシーよりも少し時間がかかります。
2人以上ならばタクシーと料金はほぼ変わらないので、タクシーの方がよいかもしれません。ちなみに、タクシーでは市内中心部まで30~40分。料金は定額制で市内中心部まで$36(2名まで、3人以上の場合1人につき$15追加、別途チップ必要)
ワシントンDC:
レーガン(ナショナル)国際空港 ★★★★
アメリカの首都ワシントンには3つの国際空港(ナショナル、ダレス、ボルチモア)がありますが、その中でも最もダウンタウンに近く、アクセスも便利なのがこの空港です。
私は、空港近くのホテルに泊まり、そこから市内に通う形にしました。ホテルまではホテルが提供している無料送迎バス(ニューオーリンズのエアポートシャトルのような車両)を利用しました。チップだけで利用できたのは便利でしたが、1時間に1本程度しか運行しておらず、かなり待ちました。
なお、空港には地下鉄が乗り入れており、市内のほとんどの場所にはこれを使えば行けます(エアポートホテルの場合はむしろ使い勝手が悪いです)。料金は$2~6ですが、利用にはスマートカードの入手が必要。
ダウンタウンに宿泊する場合、このほかシャトル、タクシーの利用になります。所要時間は市内まで15分~30分、タクシー料金は(約$20~25、チップ別途)、シャトルの場合片道19ドル(チップ別途)とのことで、タクシー利用のコスパはよいようです。空港アクセスが不便な空港が多い米国にあって、比較的公共交通機関によるアクセスがよい方だと思います。
サンフランシスコ:
サンフランシスコ国際空港 ★★★
サンフランシスコも米国の大都市の中では、ワシントンDCとともに公共交通機関が発達しており、空港から市内までのアクセスが便利な方です。ダウンタウンからの距離は約20kmで、タクシーでは40~45ドル(チップ別途要)。シャトルバンならば一人20ドル前後が相場(会社により異なる)なので、ここでも2人以上ならばタクシー利用がお勧めです。
一人旅で荷物も少なければ、BARTと呼ばれる電車が便利です。ダウンタウンまで片道10ドル前後(クリッパーカード利用で少し安くなります)。4時~24時頃まで約15~20分間隔で運行しています。
私は深夜着だったので、空港近くのサウス・サンフランシスコのホテルに宿泊し、ここからCalトレインを使って市内に通いました。シリコンバレーを訪問する方にはこの方法も遅すめです。
バンコク: スバンナブーム国際空港 ★★★★★
リムジン、タクシー、Grab、バス、鉄道(エアポートリンク)と何でもそろっています。用途や行先により選べますが、私はエアポートレイルリンクを利用しました。
早朝から夜遅くまで運行していて、早朝便にも十分間に合います。マッカサンまで35バーツ(約137円)と格安でした。導線も悪くなく、重い荷物があっても問題ありません。
主要駅からの乗り継ぎも便利で市内のたいていのところにも行けます。荷物が多い時は、タクシーかGrabで料金も格安(市内ならタクシー料金は概ね400バーツ=1560円)。選択が豊富で最高の空港の一つです。
コロンボ: バンダラナイケ国際空港 ★★
市内までのアクセスは、セントラルバスターミナルまでエアポートバス(高速利用、エアコン付き)が40~70分、ローカル路線バス(下道利用、エアコンなし)で90~120分かかります。乗り場もわかりにくいうえ、セントラルバスターミナルからのアクセス方法も考えないといけません。
私は、行き(空港発)は空港タクシー、帰り(空港着)はウーバーを利用しました。空港タクシーは高速代チップ込で9300ルピー(3478円)、ウーバーは同5630ルピー(2112円)でした。ウーバー一択が正解ですね。
なお、ルピーは通貨変動とインフレが激しくなっています。ガイドブックはあてにはならないので、交通機関の料金は最新データを確認するのをお忘れなく。
バンコク: スバンナブーム国際空港
安くて、便利で、手段が豊富、と3拍子そろった空港です。
リスボン:ウンベルト・デルガード国際空港
ターミナルから地下鉄乗り場が近くわかりやすい空港です。ターミナル駅での乗り継ぎも便利。空港から市街地まで近く、深夜到着でもタクシーが便利。
ワシントンDC:レーガン国際空港
空港アクセスが不便な空港が多い米国にあって、比較的公共交通機関によるアクセスがよい空港。エアポートホテルも多く、ダウンタウンにはメトロが直結。
これまでの記事を見逃された方のために、リンクをつけておきます。
AA2319便DFW-MSYファーストクラス搭乗記:2022年末ワンワールド世界一周記(14) - あちこち旅日記
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前半1~10までは以下ご参照
2022年ワンワールド世界一周記総集編(1):ビジネスクラス乗り比べ - あちこち旅日記
前半11~20までは以下ご参照
2022年ワンワールド世界一周総集編(2):機内食比べ - あちこち旅日記
前半21、一時帰国編、後半1~5は以下ご参照
2022年ワンワールド世界一周総集編(3):ラウンジ比べ - あちこち旅日記
後半6~13は以下ご参照
2022年ワンワールド世界一周総集編(4):ホテル比べ - あちこち旅日記
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