あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

都電さくらトラム早稲田~学習院下:ぶらり途中下車でお花見の旅(1)

 ワンワールド世界一周の旅を終えて、次はどこに行こうか考えています。次の旅に出るまでは、しばらく東京都内でゆっくりしようと思っていますが、先日投稿した巣鴨、王子編で紹介したように都内にもまだ行ったことのない名所がたくさんあることに気がつきました。さくらの季節も近づいてきていることもあり、都内のさくらの名所の下調べを兼ねて都電さくらトラム(荒川線)でぶらり途中下車の旅をしてきました。





 都電さくらトラムは、三ノ輪橋と早稲田を結ぶ全12.2km(30駅)の区間です。軌道幅1,372mmの狭軌(JR在来線の1,067mmよりは広いですが)、複線ですが最高速度40kmでゆっくり走ります。


 文字通り、お花見の名所が沿線に数多くあります。1911年に開通した王子電気軌道を東京都が買収したのが起源であり、今でもその名残から「王子電車」(略称:「王電」)と呼ばれることもあるそうです。1930年には全線開通しています。都営トラムは最盛期には40路線あったそうですが、交通渋滞が起きる中、地下鉄の開通やバスへの転換に伴い1960年代から1970年代前半までに次々に廃止され、この路線は現存する唯一の都営トラムになっています。「さくらトラム」の愛称は2017年から使われています。


(出所)東京都交通局


 さくらトラムの起点は三ノ輪橋、終点が早稲田になっていますが、2月23日の天皇誕生日とその後何日かに区間を分けて早稲田から三ノ輪橋までぶらり旅をしてきました。


 料金は均一で一回170円(IC料金は168円)ですが、都電1日乗車券は400円、都営まるごと1日乗車券(バスと都営地下鉄も利用可)は700円で買えます。ぶらり旅には、これを使うと便利です。


 早稲田には都営バスの営業所があり、ここの窓口で1日乗車券をを買うことができますが、

 都電や都バスの運転手さんからも買えます。この日は運転手さんから買いました。

 
 この日は祝日なので、日の丸を掲げて運行です。


 早稲田停車場から乗る前に近所をぶらり散歩してみました。まずは何と言っても早稲田大学です。シンボルは大隈講堂の時計台です。

 時計の目盛りが13時まである予備校があり、昔はものすごいCMやってました。最近テレビCM見ていませんね。



 この日は、まだ入試日で付き添い保護者の控室に使われていました。


 学外者でも使えるカフェ。


 近くにはリーガロイヤルホテルがあります。


 早大生行きつけの油そば。すごい行列でした。


 トラムは、貸し切り利用もできます。都電の貸切運賃は時間制ではなく、片道運行1回毎に一般13,820円です。午前10時~午後3時に利用できますが、土日はこの限りではないとのことです。この日は贅沢に2人だけで利用されていた方がいました。ただし、飲食を伴うパーティや大音量を出すコンサートには使えないようです。


 では早稲田停車場から乗車しましょう。


 次の停車は面影橋です。


 ここは太田道灌の逸話にある山吹の里の地とされています。 


 この橋の名前の起源は諸説あるようです。有力なものとしては、この地に住んでいた和田靱負という武士の娘・於戸姫(おとひめ)にまつわる説があります。於戸姫は夫を殺されるなど自分の身に次々と起こる不幸を受け止めきれず、神田川に身を投げ自ら命を絶ってしまいますが、その後村人は於戸姫の死を哀れんで、橋からその面影を偲んだことから、この橋に「面影橋」の名前がついたとされるものです。


 また、鷹狩をしていた三代将軍・徳川家光が見つけて名付けたという説、『伊勢物語』の主人公であるとされる歌人・在原業平(ありわら の なりひら)が鏡のような水面に姿を写したという説があります。


 橋は歴史あるものではない何の変哲もないコンクリート製ですが、周りにはさくらの木がたくさんありました(まだつぼみでした)。お花見スポットの一つのようです。


お花見スポットにはこのマークを入れていきます。


 次の停車場は学習院下です。明日に続きます。



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