あちこち旅日記

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実はB級グルメの街だった:東京の西北端・成増を散策


 東武東上線と地下鉄有楽町線・副都心線に成増という駅があります。両駅の間はほんの100メートル離れているかいないかくらいの距離ですが、この間には評判のチェーン店など意外なB級グルメの店が集中しています。舌の肥えた住民が多い街なのかもしれません。


 東武東上線成増駅です。


 こちらが、地下鉄成増駅です。



 まずは、モスバーガー成増店です。この成増店はモスバーガーの創業時からある1号店です。間口は意外に狭く、店内も他の店と同じような造りです。直営店のために、フランチャイズに新規に加盟するオーナーの研修施設の役割も果たしています。店内のサービスやカウンターでの応対がややたどたどしいのはご愛嬌です。



 モスバーガーを展開するモスフードサービスの創業者である故桜田慧氏は、1972年に日興証券の同僚3人で脱サラして立ち上げました。櫻田氏がロサンゼルス駐在員をしていた時に、現地のハンバーガーレストランのトミーズ(Original Tommy's)を気に入り、日本人向けにアレンジしたのが「モスバーガー」でした。櫻田氏自身、岩手県大船渡市の料亭に10人兄弟の末っ子として生まれ、飲食業についての素養はもともと持っていたようです(美食倶楽部主宰の海原雄山の息子として生まれた山岡士郎みたいですね)。ただの脱サラではなかったのです。トミーズも、西海岸では有名店です。店舗数は20店程度ですが、あまりの評判に、同店をパクったレストランも多数あるようです。いくつかの偶然と必然が重なったのがモスバーガー誕生のストーリーでした。



 創業当時から「おいしい」と評判のモスバーガーでしたが、資金力に乏しく、一等地に出店する体力も広告に投入する経費も十分ではありませんでした。しかし、二流立地で口コミだけで成功した同社は、マクドナルドなど大手が低価格戦略に打って出た1990年代でも一線を画し、価格でなく商品力で勝負し成功したユニークな企業でした。コロナの影響から急速に立ち直りかけている同社ではありますが、近年の業績伸び悩みと収益力の低下は残念なところです。


 このほかにも成増駅周辺には、おいしそうなお店が数多くあります。


 コッペパンのベーカリーカフェ。関東中心のチェーン店ですが、つい最近成増にも出店しました。


 豆腐専門店。都内中心に36ある直売所の一つ。豆腐製品以外にもいろいろ種類豊富な商品が並んでいて楽しい店です。


 唐揚げ屋さん。ここも東京中心に40店強展開するチェーン店です。


 カレー専門店。ここはチェーン店ではないようです。


 成増は、板橋区の西北端で、すぐ隣は埼玉県和光市になります。


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