あちこち旅日記

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川越街道の宿場町①板橋宿前編:中山道からの分岐点、川越街道の起点だった平尾追分

 先日来、成増や和光市の投稿をしてきましたが、その際たびたび川越街道が登場しました。


 ふと、新撰組の供養祭で板橋に行ったのも何かの縁と思い、宿場町の今を訪ね歩いてみたくなりました(といっても全部歩くのは面倒なので、公共交通機関利用を併用しました)。


 現在の川越街道(新道)は、池袋駅に近い豊島区の明治通りと春日通りが交差する「六ツ又交差点」を起点とし、東京から長野県松本市に向かう国道254号の一部区間となっています。「六ツ又交差点」は御らんのように、かなり複雑な交差点であり、今では交通事故の発生件数全国ワースト2として有名になってしまいました。



 これに対して、旧川越街道は板橋宿の平尾追分で中山道から分岐して川越城下に至る道であり、伊能忠敬「大日本沿海輿地全図」では実測、10里34町33間半(約43km)となっていました。現在の川越街道と一部重複しているところもありますが、新道と並行している旧来の道(埼玉県内では「県道109号新座和光線」など)が公式通称として旧川越街道と呼ばれています。


 この川越街道が中山道から分岐する平尾追分は現在の警視庁板橋警察署平尾交番のあたりとされており、警視庁のホームページにもこのことが紹介されています。




 平尾追分に行くには板橋駅が便利です。北口を出たすぐの場所を旧中山道が通っており、ここを北西に道なりに進みます。


 進むと、国道17号線に当たります。国道17号線の真上は首都高速になっています。


 平尾交番はこの交差点にあります。旧中山道はこの国道17号線を突っ切って伸びています。ガストの左側の道が旧中山道になります。

 
 旧川越街道は国道17号線と少し重なり、板橋警察署のところで左折し首都高速の高架下を進みます。


 このまま進むと、東武東上線大山駅を通って国道254号線(新川越街道)に達します。旧中山道沿いには文化財が点在し、跡地には石碑等がよく残されていますが、川越街道を示す標識はあまりありません。


 また、板橋宿は広く分散しており、東から、平尾宿、仲宿、上宿の3つの宿場がありました。このうち、宿場の中心地は仲宿だった模様です。


 折角なので、板橋3宿の様子を見てきました。ガストのところに戻って商店街を進みます。入り口に「板橋宿」とゲートがあるのですぐわかります。


 ここら辺が、平尾宿に相当します。今は不動通りという名前で呼ばれています。平尾宿は比較的閑散としていたとこのことですが、そこそこお店が多く立ち並びます(次回紹介する上宿よりはこちらの方が賑わっていました)。

 入るとすぐに見えるのが、浄土宗東光寺と真言宗観明寺。両方とも室町期に創建とされています。
 
 東光寺

(出所)板橋区ホームページより


 観明寺



 平尾宿の脇本陣跡地。平尾宿では豊田家が脇本陣を担っていました。近藤勇が板橋で捕まった後、幽閉されていた場所でした。残念ながら、現在はマンションになってしまっています。

 この近くに「いたばし観光センター」があり、いろいろな情報を入手できます。突然訪ねていったにもかかわらず、旧川越街道のことをいろいろと親切に教えてくださり、地図や資料をいただきました。


 このまま仲宿、上宿と進んでみます。


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