あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

1991年のニュージーランド:自然豊かで物価も激安のまさに天国だった

 先日、1991年にニュージーランドのカワラウ渓谷のバンジージャンプ発祥の地に行った時の写真を紹介しましたが、この時の写真が他にも出てきました。デジタルカメラがなかった1991年でしたので、プリント写真が一部色あせてしまっていますが、その分、懐かしい思い出がよみがえってきました。




 この時は香港に住んでいたので、オークランド行きのニュージーランド航空便(キャセイとのコードシェア便)を利用しました。一旦オークランドで入国し、国内線に乗り換えて向かった先は南島のクライストチャーチでした。国内線の搭乗時には、保安検査がどこで行われたかもわからないような流れで、のどかなものでした(実際に保安検査受けた記憶がありません)。飛行機の機材はお古でしたが、座席にはエコノミークラスでもムートンのカバーがかかっていて、高級感がありました。


 クライストチャーチ市内の様子。地震の後、この建物は無事だったのでしょうか。


 その後クイーンズタウンを経由して、ミルフォードサウンドに行きました。


 ミルフォードサウンドのフィヨルド。

 湾内クルーズでは、野生のオットセイもいました。

 アイスブルーの色が美しい氷河湖。

 牧草地帯と青空のコントラストが美しい。

 クライストチャーチからは列車で北に向かいフェリーで北島のウエリントンに渡りました(昔の青函連絡船みたいなイメージですが、本数が少なく、ひどく揺れました)。しかし、残念ながら写真が見つかりません(後日見つかったら追加します)。


 首都ウエリントンでは、海一望できる名物の赤いケーブルカーに乗りました。


 その後、オークランドまで飛行機で移動し市内観光して香港に戻りました(オークランドの写真もまだ行方不明です)。


 日本から行くよりは香港の方が南にあるのでニュージーランドは近いだろうと思っていたのですが、経度の関係で香港からの方が飛行時間が長かったです。


 1991年の為替レートは1ニュージーランドドル(NZD)=77.8円で、直近(約84円)と比べても8%安。この一方でニュージーランドの消費者物価は1991年から2022年まで95%上昇しています。円換算すると、当時の物価は今の半分以下でした(1NZD=50円割れだった2000年頃が一番安く、円換算した物価は現在のほぼ3分の1でした)。


 ちなみに、この31年間で、日本の消費者物価は約10%しか上昇していません。NZD高というよりも日本の実質実効為替レートの下落が深刻です。ちなみに、今の円の実質実効レートは1ドル=360円の固定相場制の下にあった1970年前後の水準まで下落しています。自動車産業はEV化に乗り遅れ、半導体や家電は敗退、食糧自給率も横ばいのままで、円安は輸出産業や農家を甘やかせただけになり、日本は本当に貧しくなってしまいました。


 当時のニュージーランドは(今もですが)自然豊かで、人々もフレンドリーで、治安も良好。そして物価も安く、まさに天国のようなところでした。新婚旅行先や語学研修、ロングステイ先の候補として人気があったのもわかります。今では日本との物価格差は完全に逆転してしまいました。


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