あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

中華風ボルシチも悪くなかった30年前の中国・ハルピン

  中国の黒竜江省の省都ハルピンに1993年に行った時の写真も出てきました。


 当時の街並みは、北京や上海などの大都市と比べて洗練されていたわけではありませんが、活気があり、ロシア風の風情のある建物が結構残っていました。路上では、露店が結構出ていて、なぜか切手を売る店が多かったです。

 また、出稼ぎに来ていたと思われるロシア人も見かけました。ロシア料理店も多く、中華風のボルシチも結構おいしかったです。


 当時の中国は地方都市にも豊かさが波及しつつあり、香港資本の宝石店には人だかりができていました。


 この時は、業務出張だったため、観光している時間が残念ながらありませんでした。その後、吉林に移動するためにハルピン駅から列車に乗りましたが、ここで伊藤博文が安重根に暗殺されたと思うと、歴史の重みを最後に感じることができました。


 安重根による伊藤博文暗殺については諸説あるようです。伊藤博文が韓国併合に反対していたにもかかわらずその命を奪ったことで、併合を逆に早めたとの説もあります。しかし、韓国では今日、安重根は英雄と扱われています。


 上記の理由だけでなく、「理由は何であってもテロは許されない」それとも「反日無罪」かという視点でも評価が分かれるべきものかもしれません。今の世界の声の主流は、前者であり法治国家では私刑は許されないだと思いますが、韓国内で安重根は賛美こそされ、批判する声は聞きません。また嫌韓派の日本人もここを指摘しません。当時の状況から正当化されるという反日日本人もいるようですが、そういう人に限ってウクライナの反撃や日本の反撃能力保有を批判していたりするのは、論理が破綻しています。


 今声を大きく批判してせっかく関係改善に向かっている日韓関係をこじれさせることは私は望みませんが、韓国では安倍元首相暗殺事件の容疑者を安重根になぞらえて美化したりする声があるのは、残念でなりません。同様に、中国では「原爆投下により日本から解放された」とし、核兵器を賛美する過激な反日思想もあるようです。


 実際に2014年8月には、韓国の小説家であるキム・ジョンヒョン が、安重根が現在にタイムスリップしてスナイパーとなり、日本の現職首相である安倍晋三を狙撃するという『安重根、安倍を撃』』という小説を発表し、韓国でベストセラーとなりました。発想は面白いのですが、現職の他国の首相を実名で狙撃対象にするのは非常識で不愉快極まりありません。


 統一教会問題では、日本人の贖罪意識が悪用され、霊感商法や高額献金問題につながった面もあります。もし、それが安倍元首相の暗殺の遠因になったのであれば何という因果応報なものかと思えてきます。


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