台湾東部幹線で駅弁文化を楽しむ:この年末おすすめの台湾(その6)
以下の記事は、台湾がまだ外国人観光客に隔離義務を課していた8月30日に投稿したものを、10月13日に隔離義務が撤廃されたことを受けて、加筆・訂正したものです。
これは2018年末から2019年にかけて行った5泊6日の台湾周遊鉄道の旅の記録です。
いろいろな事情から今は行けない思い出の地がありますよね。台湾も、香港や中国本土と同様に観光客に門戸をまだ閉ざしています。
(台湾交通部では外国人観光客への国境開放を検討しており、日本人観光客をターゲットに観光促進を検討していると8月25日に現地で報じられています。早く、台湾に行ける日が来ることを期待しています)。
台湾は、陰暦正月を採用しているため、西洋暦の年末年始は通常と変わりません。このため、混雑しておらず、日本の年末年始でも飛行機代はさほど上がりません。18年末から19年の年初にかけていきましたが、日本航空のエコノミークラスなら片道2万円台、空港諸税含めても往復一人6万円くらいで行けました。その時は、台湾一周鉄道の旅に挑戦しました。
知本温泉で英気を養った後は、ホテルの送迎バスで知本駅まで送っていただきました。
知本駅の売店に、米が売られていました。台湾東部は米どころとして有名で、特に池上米は有名です。池上米を使った「池上弁当」はそれ目当てで当地を訪ねる人もいるほどです。この池上米の包装は駅弁のブランド力を活かすべく、駅弁の包装紙に似ているデザインを使っています。池上では昔はホーム売りをしていたそうですが今はやっておらず、途中下車して買う(店で食べる方がほとんど)必要があります。今回は池上からの列車の手配ができず、残念ながら池上弁当は断念しました。
知本からの東廻線(東部幹線)は電化されており、花蓮経由で台北まで行く始発列車があるのですが、台東駅で駅弁が買いたかったので、あえて台東止まりの莒光号(B特急のようなもの)に乗ります。ディーゼル機関車がけん引する客車でした。
車両は自強号よりもさらに古いのですが、中はゆったり、乗り心地は良かったです。
台東の駅で弁当を買います。現地はでは便当と書きますが、字だけ見るとおなかを壊しそうにイメージしてしまいます。駅弁文化は日本統治時代に普及したそうです。
台東からは、タロコ号という愛称のついた自強号で花蓮に向かいます。これは知本が始発ですが、駅弁を買うため寄った台東からあえて乗車しました。
列車が入ってきました。日立車両製の車両(振り子電車)です。こちらはまだ新しい車両です。
車内で弁当を食べました。こってり系でしたが、日本人の口にも合う味付けです。
花連に着きました。駅の精算所には切符を持ったくまモンが。よく見ると子供用の切符をもっていました。台湾では、子供料金の適用は身長制(150cmまでが半額)なので、なるほどと思いました。ただ、115cm未満は幼児(無料)なのではと突っ込みたくもなってしまいます(無粋ですが)。
この日から2泊、花蓮で日本人の経営する民宿「しんい民宿」に泊まります。事前に知らせておけば、駅まで迎えに来ていただけるそうですが、チェックイン時間より早く駅に到着したので、タクシーでのんびりぶらぶらいきました。
この続きは12月5日に投稿します。
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