9月26日より、香港では入境時の強制隔離措置が撤廃されました。以下の記事は9月28日付で投稿したものですが、世界一周旅行の出発前に予約投稿していったため、強制隔離措置の撤廃について言及できていませんでした（香港当局による発表は9月23日付）。お詫び申し上げます。

　ちなみに、強制隔離措置撤廃後の香港への入境と香港の様子は9月30日に人気旅行系ユーチューバーのヤマモトさんが投稿されており、大変参考になります。強制隔離措置は撤廃されたものの、入境後最短でも3日間はレストランに入れないため、香港最大の楽しみがなくなります。ヤマモトさんがおっしゃているように、まだ香港に行くのは少し早いかもしれません。香港は以前はホテルなどの旅行者物価は高いものの、食品や公共料金については結構安かったのですが、円安でそうでもなくなってきているようです。

【超最新版】今すぐ行くのはやめろ！隔離免除になった香港の入境条件や今の様子をお届けします！

　なお、香港入境の手続きの詳細は在香港日本総領事館のサイトをご確認ください。

　いろいろな事情から今は行けない思い出の地がありますよね。香港も依然入国時に外国人に隔離義務を課しており、事実上短期の観光目的の入境は困難です。
　
　私は返還前の1990年代初頭に香港に駐在経験があります。香港は食べ物は美味しいし、何よりも治安がよいのが魅力的でした。しかし、民主派の弾圧で、2019年には大規模な反政府デモが起き、治安も悪化してしまいました。
　
　この反政府デモが起きていた2019年8月頭にたまたま香港を訪れていました。その時の訪問記です。

　香港を訪問したのは、イスラエル・テルアビブからの帰路でした。キャセイ航空（プレミアムエコノミー）を利用しました。空港の検査が厳しいので４時間前にベングリオン空港に到着するように勧められていましたが、出国時の検査は他の空港とあまり変わりなく、そもそも航空会社のカウンターが開くのが３時間前だったので時間をもて余してしまいました。

　
　気になるのが、香港の天候。台風が直撃していたので、飛ぶのか心配でした。結局予定通りに出発。広東省の上空に入ると結構風雨が強くなり、ひどく揺れましたが、着陸時間はむしろ予定より少し早まりました。

　当時はプライオリティ・パスでプラザプレミアムラウンジのアライバルラウンジに入れました。ここで朝食をいただき、シャワーを浴びて身支度を整えました。

　
　香港では、途中時間に余裕ができたので、職住近接型複合都市である香港島西部にあるサイバーポート（數碼港）にも行ってきました。

　サイバーポートへはセントラル（中環）からバスで20分程度かかります。ここですべて完結して生活できますが、周りには何もありません。

　フラット（マンション）は延床面積595sf（約55㎡）の１ベッドルーム（1LDK)で1180万香港ドル（当時のレートで約17億円、現在なら20億円超え）となっています。家賃水準はうろ覚えですが、同程度の面積の類似物件で月200万円台だったと記憶しています。利回りでいうと1％台しかありません。多くの外国人が日本の不動産が安いと言っているのは、円安で価格が安いということよりも、金利が低いのにマンションの投資利回りが4～5％もあることを意味しています（円安にために販売価格だけでなく家賃も落ち込んでいます）。1％台の利回りということは、金利水準よりも相当に低く彼らには信じられないくらい安い一方で、値上がりを期待しないと投資できない水準です。

　日本を除くアジアでは、築年数はあまり不動産価値には影響しません。新築・築浅物件でも中古物件でも、面積・眺望などの条件がほぼ同じならば、同一エリア内では家賃や売買価格にあまり差がありません。新築神話があるのは、日本独特のようです。

　なお、私が住んでいた1990年代初頭は、セントラルからタクシーで5～10分の距離で、60㎡強の2ＬＤＫで、家具すべて揃って16,600香港ドル（約25万円）でした。

　
　香港には2泊しましたが、1日目の夜は現在在住の昔に部下にいろいろ話を聞きながら食事、2日目の夜は東京から合流していた同僚と西貢に海鮮料理を食べに行きました。西貢は行くのに不便なひなびた漁村で、英語が通じない店もありますが、外国人観光客は少なく、独特の風情があります。ほとんどの店が明朗会計（というか、激しい競争で値段はほぼ一緒）。観光客の多い鯉魚門のようにぼったくりにあうリスクも少なく、むしろ一品サービスなどしてくれる店もあります（たまたまそいう店にあたりました）。

　西貢への行き方は下記のリンクご参照。

　激しいデモのあった香港ですが、不幸中の幸いで滞在中天気が悪く、デモは止まっていました。しかし、別の用事のために香港に残り数日後に帰国した同僚によると、空港が閉鎖寸前で、命からがら帰ってきたとのことでした。

　あの楽しかった香港に戻ってきてほしいです（その後、来日した現地在住の日本人と食事した際に話を聞きましたが、「日本の報道はひどいよ。現地のビジネス界や多くの民衆はデモ隊にとても冷ややかだよ」とのことでしたが・・・）。

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