東海道宿場巡り①:大磯宿(上)
昨年、川越街道と日光街道の宿場めぐりを行いましたが、気候もよくなってきたので東海道の宿場巡りに挑戦したいと思います。
東海道53次は京都までの総距離は約495km、宿場間の平均距離は約9kmあり、とても一度に行ける距離ではありません。そこで、今回は小田原を起点に江戸(品川宿)まで公共交通機関を併用しながら、宿場巡りをしてみることにしました。
小田原については以前報告しているので、第一回は大磯からスタートすることにします。
まずはJR東海道線・大磯駅に降り立ちます。
駅前はリゾート地の雰囲気があふれています。
観光案内所で情報を収集します。
小田原が戦国時代に関東の中心地、江戸時代に東海道最大の宿場町として栄えたのに対し、大磯は明治時代になり別荘地として栄えたという違いがあります。
駅前には別荘の名残である重要建築物の洋館が残っています(現在はレストランになっています)。
駅の東側には島崎藤村の邸宅跡が残っています。
向かいには雰囲気の良い古民家カフェがあります。
旧東海道に降りると、大磯宿の西端「上方見附」に出ます。
ここから西側(小田原方面)は松並木になっています。
さらに西に進むと伊藤博文の邸宅だった滄浪閣(そうろうかく)があります。当初は1890年(明治23年)に小田原に別荘として建てられましたが、1897年(明治30年)に大磯町に同名の邸宅を建てて移転。伊藤が本籍を同町に移したことから、本邸となりました。
この滄浪閣は以前は中華レストランとなっていて、私も35年ほど前に行ったことがありますが、残念ながら2007年に閉店してしまいました。今回は行けませんでしたが、現在は庭園のみが公開されているようです。
大磯宿の現在の様子は次回報告します。
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