あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

最悪の北海道旅行:救急車で運ばれ2週間入院した話

 
 コロナの第一波が沈静しつつあった2020年の8月のことでした。Go Toキャンペーンの構想も出ていた頃で、もう大丈夫だと思い、北海道の知床半島にドライブに出かけた時の話です。自分の運転でドライブを楽しむ予定が、まさかの救急車でのドライブになってしまいました。


 飛行機はお盆前だというのにそこそこ空いていました。ホテルも割安に予約できました。レンタカーの手配もでき、準備は完璧。妻は「コロナにかかっても、お見舞いに行かないからね」と突き放されてしまいましたが。


 飛行機は女満別空港に到着。まずは、レンタカーを借りて空港に最も近いJRの駅、西女満別に行きます。といっても、小屋があるだけの無人駅。空港からは車で10分近くかかりました。クマが今にでも出てくるかもしれない雰囲気なので、すぐに退散します。


 その後、網走駅前にあるルートインにチェックイン。ここを拠点に2泊して、知床半島ドライブに行きます。


 次の日は、斜里を経由してオシンコシンの滝に寄ります。


 
 お土産物屋さんにあったクマのはく製(毛皮?)が、旅情を誘います。



 しかし、楽しかったのはここまで。その後向かった知床五湖で、駐車場の空きを待っていたことを、急に腹痛が襲いました。難度高そうな駐車スペース入れを一発で成功させ、ビジターセンターのトイレに駆け込みますが、下痢の痛さではありません。身の危険を感じ、ビジターセンターに救急車を呼んでもらいました。


 ふと頭をよぎったのが、1か月ほど前に襲われた急性膵炎です。その時は原因不明ながら点滴ですぐ回復したのですが、その時と症状が似ています。救急隊員の方にその旨説明すると、斜里町の大きな病院に運ばれました。しかし、検査機器が十分ではなく、最後は網走の病院まで搬送されました。


 帰京後にわかったのですが、数か月前に胃のポリープを内視鏡を使って切除した際、血が凝結し、膵管を塞いでしまったことが原因でした。直前に急性膵炎になった際にも、内視鏡検査をしていたのですが、結果を聞く前に旅行に出てしまったのがいけなかったようです。


 前夜、コロナ禍の影響でホテル内のレストランが閉店しており、翌日海鮮料理三昧を予定していたので、近所のステーキレストランで肉類を食べたのも症状を悪化させてしまいました。もし、検査結果を知っていれば、さっぱり系の夕食にしておけば、と悔やまれるところです。


 結局そのまま2週間入院することになりました。同行していた息子はうろたえて自宅に電話してしまい、「行かないからね」といって留守番していた妻が急遽北海道に駆けつける事態となってしまいました。


 さらに、後でわかったことですが、切除したポリープは良性で切除する必要はまったくなかったものでした(人間ドック検診では、腺腫があったとの判定で切除を勧められました)。ただでさえ、コロナ禍で不要不急の手術は避けてといわれていた時です。とんでもない誤診をしたKクリニックよ、どうしてくれるという思います。


 幸いなことにその後順調に回復し、今ではお酒もステーキも問題なく、普通の生活をしています。しかし、今回のことで「早期発見・早期治療などにこだわらず、入念に検査していてから手術する」ことが正解だとわかりました。


 地元にゆかりのない旅行者を100km以上も運んだいただいた斜里町の救急隊の方には今でも感謝しています。コロナはこの時、道東ではさほど流行していませんでしたが、熱中症で病院に運ばれる酪農家の方が多いらしく、救急車が出動する回数は決して少なくなかったと思います。この時は帰京してすぐにふるさと納税させていただきました(返礼品は辞退しました)。


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