東京から日帰りで行ける千葉県夷隅の旅①:老舗が多い上総一ノ宮
東京から無理なく日帰りで行けて、歴史的建造物や神社、小江戸風の街並み、グルメ、ローカル線の旅が全て楽しめるところとして、千葉県南西部の夷隅(いすみ)地域をお勧めしたいと思います。
土曜日の朝8時頃東京を出発し、総武線と外房線を使って上総一ノ宮、大原を訪ね、その後いすみ鉄道を使い城下町・大多喜を楽しみ、最後は小湊鉄道を乗り継いで、五井から内房線・総武線経由で帰京するというコースでした(東京着は19時少し過ぎたくらい)。効率的なルートを組めたと思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸甚です。今回から7回シリーズで投稿していきます。
今回の起点は錦糸町とします。東京駅からでももちろん可です。途中蘇我まで京葉線を使うという方法もあります(総武線もそうですが、京葉線のホームは地下かなり深いので、避けました)。
横須賀線直通の列車は15両編成が主力です(11両編成もありますが、やや混雑します)。
途中千葉で乗り換えて、上総一ノ宮へ(本数は少ないですが、上総一ノ宮行きの快速列車も運行しています)。
一宮町は九十九里浜に面し、2020年の東京オリンピックでサーフィンの会場になりました。駅前に「サーフィンと生きる町」の看板が出ています。
一ノ宮の町名ですが、上総国一ノ宮であった玉前(たまさき)神社に由来しています。このため、町の歴史は古く、多くの古商家が今でも残っています。江戸時代は加納藩一万三千石の城下町としても栄えました。
旧斎藤家住宅
斎藤家は明治時代以降、鰹節を中心とする海産物問屋でした。建物は一宮町の市街地に位置し、店蔵の背面に接して建ちます。建立年代は1897年(明治30年)頃とされ、2017年(平成29年)に国の登録有形文化財(建造物)に指定されました。
玉前神社の門前にある江戸時代寛政年間創業といわれる老舗の和菓子店「御菓子司角八本店」。いちご大福、みかん大福が有名です。
玉前神社の参道にある老舗和菓子店「かねきち」。「上総の月」は2011年から3年連続でモンドセレクション銀賞を受賞しています。こちらも、1987年(昭和62年)より販売されいるいちご大福(季節限定)が人気のほか、キウイ大福があります。「角八」とどちらが古いのか興味がありますが、観光協会のホームページでは、こちらが「最古の老舗」と紹介されています(正確な創業年は不明)。建物だけみれば明らかに「かねきち」の方が古そうですが、創業やいちご大福開発の経緯については、不勉強でわかりません。チャットGPTでは「どちらも老舗」としています。詳しい方いらっしゃれば教えて下さい。
玉前神社の門前すぐにある「おでんとかき氷の同時食い」を楽しめる「赤七屋」。明治時代に建てられた土蔵造りの蔵を改装したカフェで、店内は蔵の造りがそのまま残っています。
玉前神社の鳥居のたもとにある張り子と土人形の店「ちゃらこや」。張り子と土人形は、江戸時代に盛んに作られた縁起物で、すべての人形に様々なおめでたい意味が込められているそうです。行った時には営業していませんでしたが、店内で制作しながら販売しているので、張り子や土人形の制作の様子を見ながら買えるとのことです。すべて手作りのため、同じ物は二つとない貴重なものです。
次回は玉前神社の紹介をします。
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