パワースポット北口本宮浅間神社:富士山への週末ドライブ⑦
道の駅富士吉田でお土産を買った後は、最後の訪問先・北口本宮浅間神社を参拝しました。
ここは富士登山吉田口登山道の起点にあたり、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産のひとつ「富士山域」の一部として世界文化遺産に登録されています。現在は神社本庁の別表神社になっていますが、旧社格は県社どまり。神社の規模からみても、戦前は過小評価されていたように感じます。
788年(延暦7年)に甲斐守であった紀豊庭が現在地に神殿を建てたのが始まりと伝わっています。
一の鳥居には、「冨士山」と書かれた扁額がかかっています。
参道には灯篭が並んでいます。見るからに「パワースポット」であることを感じさせてくれます。
アクセサリー等を売る露店もたくさん出ています。
仁王門礎石:神仏習合の時代には、この「北口本宮冨士浅間神社」にも三重塔や鐘楼などの堂塔がありました。1868年(明治元年)に、明治政府によって出された神仏分離令によってそれらは撤去されてしまい、ここに建っていた軒高約11m、梁間約5.5mの仁王門も取り払われましたが、礎石だけは残りました。
角行の立行石:1610年(慶長15年)、富士講の開祖である角行(かくぎょう)が極寒の中、裸でこの岩の上に30日間つま先立ちする荒行を行ったと伝えられています。里人の勧めでやっと行を止めたときには、全身から血を噴きだしていたそうです。
大鳥居の扁額は「三国第一山」でした。
随神門(国指定重要文化財):1736年(元文元年)に再建されたものです。
左右に二体の随身が安置されています。1520年(永正17年)に造立されたもので、作者は京都の五条大宮常陸御坊(ごじょうおおみやひたちおぼう)の弟子民部法橋(みんぶほっきょう)と伝えられます。
神楽殿(国指定重要文化財):富士山信仰を支えた御師(おし)が、富士山の神霊に五穀豊穣を願い太々神楽(だいだいかぐら)を奉納した舞台です。現代でも神社の祭礼には、この舞台で神楽が披露されます。
おみくじを引きました(当たり障りのない結果でした)。
冨士夫婦桧:樹齢は約1000年。途中から2本の太い幹に分かれ、真上に向かって伸びていますが、地上約12mのところで再び交差しています。まるで互いに寄り添おうとしているかのような姿が呼び名の元になっているそうです。案内板によれば、ヒノキとしては山梨県下最大のヒノキであるとしています。
拝殿(国指定重要文化財):欄間や虹梁上には、獅子、龍、獏などの彫刻が彫り込まれています。
絵馬の大半は外国語です。外国人に人気の神社であることがうかがわれます。
富士講の指導者・村上光清が奉納した灯篭
七色もみじ。もみじというと紅葉を連想してしまいますが、緑色も鮮やかです。
夫婦うめ:社殿のまわりの石囲いの中にあるので見落としてしまいがちです。季節終わっていて今回は残念でした。
本殿(国指定重要文化財)
東宮本殿(国指定重要文化財)
西宮本殿(国指定重要文化財)
冨士登山道吉田口:ここが富士山登山道の入口になります。
二宮金次郎の像かと思ったら、違うようです。ご存知の方いらっしゃれば教えて下さい。
摂末社が並びます。
ほかにもたくさんの境内社があります。下諏訪社。
諏訪神社(国指定重要文化財)
稲荷社
池にはキラキラ光るものが。忍野八海でもかつて問題になりましたが、外国人観光客の皆さま。1円玉を投げ入れるのはやめてください。
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