あちこち旅日記

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里見八犬伝の伝説が残る館山城:東京湾横断安房への旅③

 浜金谷の駅から外房線に乗り、館山に向かいます。

 駅からは鋸山が見えます。一度行ったことがあるので、今回は寄りませんでした。

 2両編成の電車に乗り、

 館山駅に着きました。

 ここからはJRバスに乗り換えて館山城公園を目指します。


 館山城は1580年(天正8年)に里見義頼によって館山城が築城されました。その後、1614年(慶長19年)に里見氏は改易され、館山藩は取り潰しとなり、館山城も廃城となりました。1781年(天明元年)に稲葉正明が館山藩主となって館山に入りましたが城を再建することはなく、2代稲葉正武が城の麓に館山陣屋を構えて、そこを新たな政庁としました。


 現在ある天守閣は1982年(昭和57年)に建築された模擬天守閣で、周辺の緑地などは城山公園となり、市民の憩いの場ともなっています。

 天守閣からは市内が一望に見渡せます。

 茶室も利用できます(訪問した日は残念ながら営業していませんでした)。

 模擬天守閣は、館山市立博物館の分館になっており、総里見八犬伝に関する資料が展示されています。総里見八犬伝は江戸時代後期に曲亭馬琴によって著わされた長編小説で、江戸時代の戯作文芸の代表作となっています。映画やドラマ、歌舞伎の題材にもたびたび取り上げられましたが、私は故坂本九さんがナレーションをしていたNHKの人形劇が好きで子供の頃よく見ていました。


 公園内には八遣臣の墓があります。1622年(元和8年)に倉吉(鳥取県)郊外で没した里見忠義に8人の家臣が殉死しました。その遺骨を分骨し、この地に供養したものと伝えられています。この8人の家臣が八犬士のモデルになったと言われています。

 自動販売機にも仁義礼智・・・八つの珠が描いてあります。



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