スケートと早稲田と神社のまち:東伏見
梅雨の晴れ間の休日に、西武新宿線・東伏見駅周辺を散歩してきました。
東伏見の地名・駅名は東伏見稲荷神社に由来しています。東伏見神社は、関東地方の稲荷神を信仰する信者たちの要望で1929年に京都の伏見稲荷大社の分霊を勧請して創建された神社で、これにあわせて西武新宿線の上保谷駅だった駅名が東伏見駅に変更されています。東伏見という地名ができたのはさらに新しく、戦後1966年のことでした。
現在では、東伏見はスケートの街、早稲田大学のスポーツ施設が集中している街としても有名です。
南口ロータリーの東側には、東伏見アイスアリーナがあります。1984年に開業した西武グループが所有するレジャー施設のひとつですが、1997年にサントリーに命名権を売却し、サントリー東伏見アイスアリーナとなりました。これは、日本初のネーミングライツの売却例とされています。その後、2006年9月のアイスホッケーアジアリーグ開幕に合わせ、命名権契約者がサントリーからダイドードリンコに変わり、それに伴い施設名もダイドードリンコアイスアリーナとなりました。
同アリーナは交通アクセスがよいため、アイスホッケーの関東大学リーグや東京都リーグなどの試合やフィギュアスケートの大会にも使用さ利用されています。これらの大会が行われない日でも年間を通して一般開放されています。
なお、2008-2009シーズンまでアジアリーグアイスホッケーに加盟していたSEIBUプリンス ラビッツがホームリンクとしていましたが、SEIBUが解散したことで、2009-2010シーズンから当アリーナでのアジアリーグの試合は激減し、2日間(4試合)のみの開催となってしまいました。
駅南口のロータリー正面には早稲田大学東伏見キャンパスがあります。ただし、こちらのキャンパスには所属学部はなく講義がおこなわれているわけではありません。代わりに各体育会のスポーツ施設や学生寮などが集中しています。
ロータリーの西端には東伏見神社の鳥居が見えます。ここから先が参道になります。
もっとも、参道は近隣住民の方の生活道路となっており、門前町の雰囲気は全くありません。線路沿いを数分行くと、再び鳥居が現れ、ここを左折します。
途中、東伏見公園があり、ここを通り過ぎます。
石神井川を渡り、青梅街道沿いに来ると、東伏見稲荷神社の大鳥居が見えます。
規模の大きな神社で、朱色の社殿が境内の緑に映えて美しく、新東京百景の一つに選ばれています。しかし、歴史が浅いため、近代社格制度での社格は与えられず、無社格のまま終戦を迎えました。
手水舎
拝殿
本殿(裏側から)
伏見稲荷神社のような千本鳥居があります。
境内にも小さな稲荷社などたくさんの境内神社があります。
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