「神儒一致」「文武両道」を体現した弘道館鹿島神社:水戸に行ってきました⑤
前回、水戸藩の藩校だった弘道館についての紹介をしましたが、弘道館の裏手に鹿島神社があります。
弘道館では「神儒一致」にもとづき、孔子廟とともに神社も建てられました。弘道館は9代水戸藩主徳川斉昭によって建てられましたが、その際鹿島神宮より分祀して鹿島神社が創建されました。弘道館では鹿島神宮では鹿島神宮から分霊された武甕槌命(たけみかづちのみこと)を祀っています。武甕槌命は武の神様であり、文武両道を願った徳川斉昭公の思いを感じることができます。
江戸時代の古井戸が残っています。
御神木の白梅『鈴梅』です。通常、御神木としては杉やヒノキがポピュラーですが、梅がここでは御神木になっています。徳川斉昭公は梅が好きだったようで偕楽園にもたくさんの梅が植樹されています。
鹿島神宮には「要石」がありますが、この弘道館鹿島神社にも要石があり、徳川斉昭の歌が刻まれています。
内部に建学精神の象徴である弘道館記碑を納めてある八卦堂。藩校当時は敷地のちょうど真ん中に位置していました。弘道館記碑は通常非公開ですが、正庁正席の間で拓本を見ることができます。
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