矢切の渡しと野菊の墓:柴又を散歩してきました⑤(最終回)
前回紹介した柴又の山本亭は現在、隣接する寅さん記念館・山田洋次ミュージアム(観光文化センター)とともに葛飾区の施設として連携して運営されています。
ミュージアムにはToraさんカフェが併設されています。
施設案内 葛飾柴又寅さん記念館・山田洋次ミュージアム(観光文化センター)|葛飾区公式サイト
この寅さん記念館・山田洋次ミュージアムの屋上は公園として整備されており、江戸川の河川敷が見えます。
対岸は千葉県松戸市ですが、両岸を結んでいるのが歌にもなっている「矢切の渡し」です。
代々務める舟頭さんが個人営業しています(料金は大人200円)。時刻表のようなものはなく、乗船客が来れば都度出発するようになっています(対岸に行っていれば、戻って来るまで待つしかありません)。私が以前行った時は他に乗船客はいなせんしたが、私一人でも舟を出していただけました。
岸壁を離れると最初は手漕ぎですが、川の中ほど近くまで来ると、モーターに切り替えます。ちょっとわざとらしいガイドつきの数分の船旅ですが、風情あってお勧めです。
運行日は3月中旬から11月まで毎日、12月から3月上旬は土曜・日曜・祝日のみ(ただし、1月1日から7日、帝釈天縁日は運航しています)。なお、荒天の場合は運休となるほか不定休もあるようです。
満員になった方が風情があります。
(出所)松戸市観光協会
対岸は伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の舞台となった地であり、関連する文学碑が建っています。松戸駅からのバスの便があるほか、北総線矢切駅からもアクセスできます。柴又~矢切のコースで散歩してもいいかもしれません。
松戸側の船着き場からは田んぼの畦道を進みますが、「野菊のこみち」という標識に沿って行けば迷うことはありません。
矢切神社。1704年(宝永元年)の長雨により、江戸川が大洪水を起こし、多数の死者を出し、産業も甚大な被害を受けました。災害から逃れるように村民が台地上に移住し、鎮守として京都東山より稲荷を勧請して祀ったのがこの矢切神社です。旧社格は村社。
ここまで来ると、北総線矢切駅はすぐ近くです。駅には矢切の渡しに関する展示物があります。
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