戦後のヤミ市風の横浜白楽・六角橋商店街を散歩してきました(前編)
先日、東急東横線・白楽駅周辺を散歩してきました。
白楽の地名は、近隣に神奈川宿の伯楽(ばくろう。馬喰、博労とも書き、馬を治療したり仲買したりする人を意味します)が多く住んでいたことに起因します。その後、伯楽が転じて白楽(はくらく)となったものです。東京の「日本橋馬喰町」など馬喰に因む地名は日本各地に存在します。
駅にはロータリーがなく、自動車も乗り入れることができません。
数十メートル進むと自動車が通れる商店街「六角橋商店街」に出ます。ここは「大通り商店街」とも呼ばれています。
電柱にかかっている「ヤミ市場」のバナーが気になります。
「六角橋」の地名の由来には2つの説があります。
第一の説は昔、この地に架かっていた橋が六角形の材木で組まれていたので、そこから「六角橋」と名付けられた、というものです。第二の説は日本武尊が東方へ赴く際に、この地を治めていた豪族、大伴久応という者の庵に泊った翌朝、日本武尊が五位木(ごいぎ)という六角の木の箸で食事をし、この箸を久応に贈り、久応はこの箸に「天照大神・日本武尊」と書いて日夜拝んでいたことから、村名を「六角箸村」とし、後に「六角橋村」と改めたというものです。
昭和の雰囲気を残す商店街ですが、場末感を残しつつも、チェーン店が少なく、地元の方が経営しているお店が多いことが風情を醸し出している感があります。
商店街の終点までくると神奈川県道12号横浜上麻生線と交わる「六角橋」の交差点に出ます。
このまま横浜上麻生線を横切って進むと神奈川大学のキャンパスに出ます。大学カフェは孤独のグルメSeason2にも登場しました。
ストーリー:第5話 横浜市白楽の豚肉と玉ねぎのにんにく焼き | 孤独のグルメ Season2:テレビ東京
行ったのは10月下旬でしたが、そろそろイチョウが黄色く色づいてきているのではないでしょうか。
しかし、六角橋で興味深いのはこの大通りではなく、「ヤミ市」の風情を残す、大通りろ並行した走る「ふれあい通り」です。
次回は、この通りと孤独のグルメで五郎さんも立ち寄ったカフェ「珈琲文明」を紹介します。
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