あちこち旅日記

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両毛線を使って桐生へ:北関東鉄道の旅①

 このたび、ローカル線を使って北関東(栃木、群馬)に日帰り鉄道旅行に行ってきました。今回を入れて全8話のシリーズで報告します。


 最初の目的地は両毛線の桐生です。


 桐生までの行き方は①小山までJR線(宇都宮線もしくは新幹線)で行って両毛線に乗りかえる、②北千住から東武線で新桐生に行く、③高崎までJR線(高崎線または新幹線)で行って両毛線に乗りかえる、の3つの方法があります。ターミナル駅までのアクセス、所要時間、現地での足をそれぞれ比較の上、今回は①を選択しました。


 きっぷはJR東日本ののんびりホリデーSuicaパスを購入しました。桐生はエリア外になりますが、フリーパス料金の2670円に足利~桐生の往復242円×2=484円を別途支払えば桐生まで行けます。合計3154円ですが、赤羽から桐生までの片道の通常料金が2310円ですので、往復すると1466円もお得になります。出発地がさらに遠い方だと、お得感がさらに大きくなります。




 朝は赤羽を6時58分発の宇都宮行きの快速ラピッドに乗車し、小山で両毛線に乗りかえると桐生には9時6分に到着します。小山までは途中停車駅がわずか6駅(普通列車ならば12駅)なのでかなり所要時間が短縮されます。平日・土日とも朝は2本しかありませんが、これが最速の経路で、現地でのわたらせ渓谷鉄道への乗り継ぎに一番便利な方法でした。


 列車は15両編成です。この時間ですと、土曜日の下り列車は通学の高校生以外にはガラガラですが、この快速列車は便利なのか、立ち席もかなりあるなど人気です(グリーン車も連結されていますが、ホームが長いため、たどりつくのが大変です)。

 小山駅では、両毛線のホームがかなり遠くに離れていますが、乗継ぎ時間は17分と十分に余裕があるため問題ありません。

 両毛線は、栃木県の小山駅から群馬県の新前橋までを結ぶ全長84.4㎞の路線です。途中の駅は16ありますが、一区間の距離が平均で約5㎞と東京近郊区間ではやや長めです。これは1968年の全線電化に前後して廃止された駅があるためとみられます。


 両毛線を建設したのは両毛鉄道(当時)で、両毛地域の生糸や桐生の絹織物(桐生織)の輸送を目的としていました。開業は1884年でしたが、1889年には利根川の左岸に前橋駅が移転するとともに、高崎線を運営していた日本鉄道が利根川を渡って両毛鉄道の前橋駅に乗入れ、現在の両毛線の形になりました。


 1897年に日本鉄道が両毛鉄道を合併した後、1906年に日本鉄道が国有化されました。なお、両毛線の区間は正式には小山~新前橋で、高崎線に属する新前橋~高崎との間で両線が重複運行されています。


 一部の区間を除き単線ですが、最高速度は時速95㎞とそこそこスピード感あります。昼間は1時間に1本ですが、朝晩は同2~3本運行されています。


 車両は高崎線か宇都宮線で使われているもののお古の4両編成です。


 沿線には見どころが多く、これまでも両毛線や東武線を使って何度か訪問しています。以下、ご参照ください。



天下分け目を決めた街・小山:日光街道宿場巡り⑬ - あちこち旅日記



小山ゆうえんちの跡地は今どうなっているのか - あちこち旅日記


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 今回は寄り道せずに真っすぐに桐生駅に到着しました。

 桐生市は伝統工芸品の桐生織を産する都市で、市内に多くの産業遺産があります。桐生織者会館旧館を含む6件の日本遺産や、130件以上の国登録有形文化財が残っています。


 駅構内には、桐生市の特産品が展示されています。



 この日は、桐生からわたらせ渓谷鉄道に乗り継ぎ足尾に行く予定でしたが、乗継ぎたい列車が定員制で予約がとれなかったので、1時間くらい空き時間が出来てしまいました。この時間を使って、駅から近い市内を散歩してきました。


 駅の北側にある商店街はまだ朝9時過ぎと早かったこともあり、「シャッター通り」の様相でしたが、

 しかし、旧市街(桐生新町)には歴史的建造物が多く残っており、楽しめそうな街でした。この続きは次回報告します。


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