中山道の宿場が最もよく保存されている奈良井宿:信州リベンジ旅:木曽路編②
今回は中山道の景観がよく保存されている木曽路三宿の一つ奈良井宿の報告です。今回の旅では、奈良井、妻籠、馬籠の三宿を訪ねました。いずれも景観保存が行き届いていますが、中でも奈良井宿の規模は他を圧倒しています。
奈良井宿は中山道69次のうち東海道と重複している草津、大津を除く67宿の丁度真ん中(34宿目)となっています。
この日はあいにくの悪天候でしたが、その分人通りが少なく、昔の雰囲気がそのまま伝わってきました。
宿場の北側にある八幡宮。
旧街道には杉並木が残っています。
浄土真宗専念寺の参道沿いにある「うなり石」。昔、この大石は夜になると毎日のように「うーう―」とうなり、住民や旅人から恐れられていたとの伝承があります。そこで、住民たちは何本も釘を打ち付けたものの効果がなく困っていたところ、大石にたっぷりと酒を降り注ぐとうなり声をあげなくなったそうです。現在でも釘を打ち付けられた跡があるとのことですが、残念ながら見つけることができませんでした。
専念寺の本堂
鐘楼
「あぶらや」旅館。名前は、江戸時代に油屋を営んでいたことにちなんでおり、その後タバコ店としての営業を経て、昭和40年代から旅館として営業しています。
このような漆器の老舗がたくさんあります。
古民家を使った民宿も多く、外国人に人気です。
まだ朝9時台で、雨模様だったこともあり、営業している土産物店や飲食店は少ないです。
1215年(健保3年)創建と伝わる浄土宗法然寺。
公衆トイレまで景観と調和した造りとなっています。
奈良井会館観光案内所
寛政年間(1789~1801年)創業の旅籠「ゑちごや」。
文政元年(1818年)創業の老舗旅籠「伊勢屋」。
笹屋酒店
古文書・陶器・漆器など400点余りの諸道具を展示しており、国の重要文化財に指定されている上問屋資料館。
鬼門鎮護の守護神とされ、領主である奈良井氏からも信仰の対象となっていた荒沢不動尊。
江戸時代の宿場町には防衛施設の一環として枡形を設ける例が多く、見通しを悪くする事で敵を惑わし、侵入を防ぐ役割を担っていました。
史料館中村邸。主屋と土蔵がある奈良井宿の典型的な町家造りの古商家で、1843年(天保14年)頃に建てられたとされています。
民芸会館とその周辺に土産物屋さんが集まっています。
高札場
宮の沢。 奈良井宿には、合計6つの水場があり、 かつては中山道を往来する人々の喉を潤したり、生活用水に使われたりしていました。
奈良井宿の鎮守の鎮神社。
ここら辺が宿場の南端になります。線路を渡って宿場の裏道を駅に戻ります。駐車場には蒸気機関車がありました。
信濃川水系の奈良井川にかかる木曽の大橋。
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