景観保存運動の先駆けだった妻籠宿:信州リベンジ旅:木曽路編③
今回の木曽路旅の報告は中山道42番目の宿場町、妻籠宿です。現在の行政区画は長野県木曽郡南木曽町となっています。
最寄り駅は、前回報告した奈良井駅より約1時間の南木曽(なぎそ)駅になります。南木曽駅には一部の特急列車が停車しますが、奈良井駅には各駅停車しか停車しないため、1~2時間に1本の各駅停車を利用せざるを得ず、不便です。
しかし、南木曽駅から妻籠宿まではバスで10分程度と近く、電車との接続も悪くありません。また、奈良井と比べて、団体で妻籠を訪れるツアーが多く、妻籠と隣接する馬籠の二つの宿場をセットで観光するケースは珍しくありません。妻籠~馬籠間の中山道を歩く方も多いようです。
妻籠は、1976年に、国の重要伝統的建造物群保存の最初の選定地の一つに選ばれるなど、景観保存では先駆的存在です。1960年代に深刻になった過疎問題の対策として、保存事業を基本方針として掲げ、1973年に当時としては例の少ない、町独自の街並み保存条例を制定するなどの取り組みが評価されてきました。
高札場
口留番所跡。17世紀半ばまで関所が置かれていました。
水車小屋がまだ稼働しています。
脇本陣跡
脇本陣奥谷(林家)は文豪島崎藤村の初恋の相手ゆふさんの嫁ぎ先でした。
本陣跡。島崎家が本陣と庄屋を代々務め、島崎藤村の母の生家でした。
この道が馬籠に通じており、ハイキングされる方も少なくありません(特に外国人に人気のようです)。
瑠璃山光徳寺:妻籠宿の中心に位置する 枡形 (街道を二度直角に曲げ、外敵が侵入しにくいようにしたもの)を見下ろす高台に境内を構えている臨済宗妙心寺派の 寺院。
石仏「寒山拾得」像
延命地蔵堂:堂内には直径が2mほどもある自然石が安置されています。
寺下の街並み:日本で最初に宿場保存事業が行われた地区です。
馬籠行きのバスが発車するまで時間があったので、「やまぎり」さんでランチをいただきました。
前日のランチがそばだったため、この日はカレーと五平餅をいただきました。
五平餅はお土産用もあります。
バスの時間が来たので、次は馬籠に向かいます。雨がひどくなってきましたが、雨を待っていたかのように沢蟹が出てきてました。
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