あちこち旅日記

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大河ドラマで注目集まる江戸時代の遊郭「吉原」

 大河ドラマの舞台となったところは、その年の観光ブームの地となることが多いようです。江戸時代の遊郭だった「吉原」とその周辺のいわゆる「奥浅草」エリアは今年ブームになると思い、混雑しないうちに行ってきました。


 なお、1月18日にテレビ東京系の「アド街ック天国」でもこのエリアが特集されるようです。合わせてご参考にしてください(おそらく、放送後はさらに混雑することになると思います)。


 最寄り駅は東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅になります。ここから、浅草方面を結ぶ片側2車線の「土手通り」を行きます。正面には、東京スカイツリーが見えます。

 まずは、交差点「吉原大門(おおもん)」が目印です。都バスの路線も多く通っており、これを利用しても便利です。この付近に墨田川の堤があったことから、この地は「日本堤」と呼ばれています。


 吉原の入口に「見返り柳」と呼ばれる柳の木と石碑が建っています。京都の島原遊郭の門口の柳を模したといわれ、遊び帰りの客が、名残り惜しんで、ここから見返したところからこの名称がついたと言われています。

 見返り柳から遊郭に向かう道は衣紋坂(えもんさか)と呼ばれ、くの字型に曲がった道となっています。このため、見返り柳からは大門を見ることはできません。


 その吉原大門ですが、1911年の関東大震災時に燃失、撤去されています。現在は碑に名を遺すだけとなっています。

 吉原大門を通っると、そこは「仲之町通り」と呼ばれて、かつて遊郭のあったエリアになります。古風で風情のある街並みが続きます。

 なお、表通りには「●●●ランド」の類の風俗店はあまり見かけません。横の小道に入るとこのように風俗店が密集していますが、新宿歌舞伎町のような呼び込みもいません。日中に仲之町通りを歩いている程度なら、危ない感じは全くありません。

 地域の氏神である吉原神社。かつて吉原遊廓には入口と四隅に稲荷社が祀られ遊廓を守護していましたしたが、1881年(明治14年)にその五つの稲荷神社を合祀して誕生したものです。

 近く(千束三丁目)には、酉の市起源発祥の地とされる鷲(おおとり)神社があります。


 三ノ輪駅近くには、「投げ込み寺」と呼ばれた浄閑寺があります。身よりのない遊女や行き倒れなどの遺体が放り込まれたことから、この名がついたといわれ、寺では遺体を無縁仏として葬ってきたそうです。「生まれては苦界、死しては浄閑寺」の有名な碑があります。


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