あちこち旅日記

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鶴岡八幡宮よりも格式高いとされる鎌倉宮:江ノ島・鎌倉日帰り旅⑥

 大蔵郷をさらに進むと、突き当りに鎌倉宮があります。


 鎌倉宮は建武の新政に尽力した南朝側の皇族・武将などを主祭神とする建武中興十五社の一つで、1869年(明治2年)に明治天皇の命で創建されました。比較的歴史は浅いものの、旧社格は官幣中社となっています。相模国一宮である寒川神社や鶴岡八幡宮の社格は国弊中社ですが、官幣中社の方が国弊中社よりも上位にあるとされており、社格上は鶴岡八幡宮より格式が高いことになっています。


 鎌倉宮の主祭神は後醍醐天皇の皇子であった護良(もりなが)親王です。源氏の守り神である鶴岡八幡宮より格式が高いとされている理由はここにあると思われます。この日は護良親王の弟宮である懐良親王のお手植えとされる梅が開花していました。

 鎌倉宮の境内にはほかにもたくさんの梅があり、梅の名所になっています。

 手水舎前から社務所に行く途中に「舞桜」という名前の桜があります。 鎌倉宮の中では数少ない八重桜の一種です。

 
 護良親王は吉野で倒幕のために挙兵しますが、それを察知した鎌倉幕府方の六波羅探題との間で戦が起き(金峯山城の戦い)、ついには吉野は落城してしまいます。その際、護良親王の忠臣であった村上義光は自刃を覚悟した親王を諫め、親王の鎧直垂を着用して身代わりとなり、腹十文字に掻き切って壮烈な最期を遂げたとされています
 この話にちなんで、村上義光の像が「身代わりさま」として祀られています。現在では厄除け、病気平癒を祈願する場所になっていて、自らの身体の悪い部分と同じ箇所をさするように撫でれば、病気回復のご利益があるとされています。


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