横浜・鶴見の広大な曹洞宗大本山・総持寺
鶴見駅に戻った後は、駅の西側にある曹洞宗の大本山・総持寺に寄りました。
曹洞宗は中国の禅宗五家(曹洞、臨済、潙仰、雲門、法眼)の一つで、洞山良价(807年 - 869年)によって創宗されました。日本では、禅宗の一つであるとともに、鎌倉仏教の一つとして位置付けられています。福井県と永平寺とともに、総持寺が大本山とされています。総持寺はもとは石川県輪島市にありましたが、1898年(明治31年)に火災で焼失。1911年に当地に移転してきました。このため、建物の多くは新しく近代的になっています。
永平寺には行ったことがありましたが、東京からも近いにもかかわらず総持寺にはこれまで行ったことがありませんでした。
鶴見駅からは徒歩で5分と近い距離にあります。
右に見える近代的な建物は鶴見大学の校舎です。
鶴見大学は総持寺が設立した大学で、1953年に創立されました。現在は4年制の文学部、6年制の歯学部、そして短期大学部と専攻科、大学院から構成されています。
鶴見大学を含めると総持寺の敷地面積は約50万㎡といわれています。永平寺が約33万㎡ですからこれを上回る大きさです。ちなみに、一番面積が広いのは奈良の東大寺(約69万㎡)です。
総門に当たる三松関、扁額には三樹松関と書かれています。
1969年(昭和44年)に落成した三門。鉄筋コンクリート造りで、左右には金剛力士像が置かれています。
切妻造り鉄筋コンクリートの三松閣。檀信徒の研修道場や各種セレモニー会場として使われており、宿泊施設や飲食施設もあります。
拝観、墓地、法要、参拝などの総受付である香積台(こうしゃくだい)。売店や休憩所もあります。
待鳳館(たいほうかん):竣工は1915年(大正4年)。
紫雲台(しうんたい):総持寺の住持・禅師の表方丈の間
大租堂:1965年(昭和40年)竣工。
仏殿(大雄仏殿):1915年(大正4年)竣工。
長さ164メートルの百閒廊下(登録有形文化財)。東西の殿堂群をつなぎ合わせて、外苑と内苑を分けています。
夜をあらわしている玉兎門(百閒廊下の西側の門)。
大僧堂
嫡々庵
京急の駅に「花月総持寺駅」があります。かつては「花月園前」という名前でしたが、2020年より現在の駅名になっています。ただし、総持寺には鶴見駅の方がアクセスには便利です。
こちらは、かつて遊園地「花月園」があり、戦後は「花月園競輪場」となりましたが、競輪場は2011年に閉鎖され、現在は防災公園になっています。
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