あちこち旅日記

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青梅街道宿場巡り⑩:大菩薩峠の向こうの塩山宿

 今回の青梅街道宿場巡りは、8番目の宿場塩山宿です。現在の行政区画は、山梨県甲州市になります。


 前回報告した丹波宿からは、青梅街道は大菩薩峠を越えて行くル―トとなっていました。ちなみに、小説「大菩薩峠」は1913年~1941年に『都新聞』『毎日新聞』『読売新聞』などに連載された中里介山作の長編時代小説で、41巻にのぼる一大巨編で未完の小説とよばれていました。その後「大菩薩峠」は市川雷蔵主演で映画化されています。



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 しかし、現在では大菩薩峠を越えるルートはハイキングコースとして整備されているものの、バスの便はありません。炎天下を歩くのは無理があるため、丹波山村から一旦帰宅し、改めて鉄道を使って行くことにしました。玄関口はJR中央線の塩山駅になります。

 駅前に観光案内所があるので寄ってみます。

 係の方も塩山宿のことは「全く聞いたことがない」とのこと。やはり、青梅街道の宿場の保存状態はよくないようです。貴重な歴史遺産が残されていないとは残念です。とりあえず、国道411号線が青梅街道と呼ばれていると教えてもらい、駅の反対側に行ってみます。

 北口駅前には武田信玄像があります。

 国道411号線沿いには、江戸時代に名主を務めていた飯島家住宅があります。幕末建てられたという長屋門とお蔵は国の重要文化財に指定されています。

 おそらく、飯島家住宅のあるこのあたりが宿場ではなかったたと推察されます。

 1880年(明治13年)に建てられた藤村式建築(明治時代初期に山梨県令藤村紫朗の指導のもとで建てられた洋風の公共建築、およびその建築様式)の小学校。こちらも国登録有形文化財となっています。現在は中央区区民会館として使用されています。

 1959年(昭和34年)に開館した「塩山シネマ」。もう閉鎖されているように見えましたが、観光案内所でいただいた資料には、土日には子供向けの映画が上映されているとありました。現在、山梨県内で営業中の独立系の映画館は塩山シネマのみとのことです。

 塩山駅北口に戻ると、薬用植物である甘草を栽培し、江戸時代に幕府に納めていた甘草屋敷があります。続きは次回報告します。

次回は小原宿です。9月14日の投稿を予定しています。


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