あちこち旅日記

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武蔵野開拓時代を垣間見れる小平ふるさと村

 東京都小平市にある「小平ふるさと村」に行ってきました。ここには、茅葺屋根の農家など古民家が保存されており、昔の農家の暮らしを見ることができます。しかも、入場無料と太っ腹です。


 小平市域は武蔵野台地でも水利に乏しい地域でしたが、1590年に徳川家康が江戸に入植したのを機に江戸城築城のための資材を運ぶ運搬路が多く整備され、青梅から江戸までを繋ぐ青梅街道も整備されていきました。1652年(承応元年)に水不足解消のため老中の松平信綱によって上水の開削が計画され、1654年に玉川上水が完成。1655年に松平信綱が家臣の安松金右衛門と小畠助左衛門に命じ、玉川上水から分水した野火止用水を完成させました。


 周辺地域の水問題が解消されたことから、1656年に小川九郎兵衛が江戸幕府に開拓の許可を出願。1657年から小川村として開拓し、青梅街道に沿って小川用水を整備し小川新田として新田開発を行いました。その後青梅街道沿いに小川宿が設置されました。


 小平ふるさと村の最寄り駅は西武新宿線・花小金井駅になります。花小金井からは青梅まで行く都営バスの最長路線「梅70」があり、ぜひ乗ってみかたったのですが(所要時間約5分)、1時間に1本しかなく、この日は20分ほど歩いて行きました。

 青梅街道沿いに進み、西武新宿線の踏切を超えると多摩湖自転車歩行者道があります。

 この道を数十メートル進むと、小平ふるさと村の入口があります。

 左に見えるのが、旧小平小川郵便局舎です。明治末期から昭和初期のものです。

 正門の右手にあるのが管理棟です。

 管理棟の裏にあるつるべ井戸。

 旧鈴木家住宅穀櫃。江戸時代後期に、天災や飢饉に備えた幕府備荒貯蓄策によって各村に建てられた稗などの穀物の貯蔵庫。

 旧神山家住宅主屋。江戸時代中期から後期にかけての武蔵野新田農家の姿と移り変わりを示しています。

 水車小屋

 開拓当初の復元住居。江戸初期~中期のものです。

 旧小川家住宅玄関棟。小平の開発に重要な役割を果たした名主小川家の玄関棟で、こちらも江戸初期~中期のものです。

 かきの木公園

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