あちこち旅日記

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元気を出せ木更津:旧木更津そごうの今

 先週末に千葉県木更津市に行ってきました。木更津といえば古くは狸ばやしで有名な證誠寺が観光地になり、TVドラマの「必殺仕事人」でも木村功さん演じる元締め六蔵が住み、依頼人が恨みを晴らすために木更津の願掛け地蔵にお参りするという設定にもなっていました。必殺ファンにとっても、木更津はまさに聖地でした。


 木更津市は明治初頭に木更津県県庁が置かれ、平成の時代には東京湾アクアライン(1997年開通)を中心とした都市開発が進められてきました。アクアラインの着岸地である市北部の金田地区は、東京都の都心や東京国際空港へのアクセス性が良くなったことにより、三井アウトレットパーク 木更津などの大型商業施設の進出、かずさアクアシティのようなニュータウンの整備が進む住宅地が造成されてきました。2012年には三井アウトレットモール、2014年にはイオンモール、2020年にはコストコ木更津店が開業し、近隣地域はもとより首都圏各地から多くのショッピング客が集まってきています。


 しかし、木更津駅前に降り立つと、当初の期待とは真逆にとても繁栄とはいえない有様になっています。2000年7月13日に核テナントの百貨店「木更津そごう」が撤退、木更津そごうは経営を断念し経営破綻して以来、寂れる一方という印象です。


 旧木更津そごうは現在、日本リートが運営する複合型施設スパークルシティ木更津として再開発されています。しかし、スパークルシティは老朽化が目立ちます。

 現在、スペースの多くは空室状態となっており、テナントがない状況です。ツーリストインフォメーションのほか、公共施設が入居し埋めている状態ですが、その分自治体財政に負担がのしかかっています。

 外からもガランとした状況が丸見え状態です。

 皮肉にも、スパークルシティの前は東京湾アクアラインのパーキングエリアの海ほたるの従業員送迎バスの発着場になっています。

 バスは1時間に1本出ており、地元の方にとっては貴重な雇用機会を提供しています。

 こうした有様をみると、大規模商業施設の進出に反対するのが出てくるのが世の常です。しかし、その地域の方が反対しても、近隣地域に建設されれば同じことで、意味がありません。規制により既得権を守るだけでは、世の中の変化についていけず、地域を荒廃させていく典型的な例になってしまっています。


 商店街も寂れてしまっており、人通りが全くありません。

 近く大相撲の巡業があるとのことで神社(八剣八幡神社)には幟が華々しく建てられていましたが、むなしさすら漂っていました。

 木更津の現状を見ると、地域間競争を意識し、最新の流行を取り入れて常に変革していくことの重要性を感じます。木更津の皆さんには繁栄を取り戻すべく、知恵を出して奮起を期待したいところです。


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