あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

桜と紙とお札の街・王子(前編):気軽に都内をお散歩

 今回は、JR京浜東北線と東京メトロ南北線、都電荒川線(さくらトラム)が交わる王子をお散歩しました。都心からも近く、3つの線が使えるのでアクセスには大変便利です。


 JR京浜東北線中央口


 東京メトロ南北線・王子駅


 都電荒川線(さくらトラム)王子駅前


 駅前も賑やかですが、飾らない庶民的な飲食店が多くあります。


 王子が史料に登場したのは、平安時代後期にさかのぼります。当時、この地域を支配していたのは豊島氏でしたが、南北朝時代から室町時代初期に書かれたとされる『義経記』によれば源頼朝が「隅田川を渡河して王子板橋に至る」との記述があります。


 また、『新編武蔵風土記稿』によれば、鎌倉時代末期の元亨2年(1322年)に、豊島氏がこの地に紀伊牟婁郡熊野若一王子を勧請したことから王子村と改称したことが地名の起源とされています。


 明治時代になると、1875年に日本で最初の洋紙工場(旧王子製紙、王子ホールディングスおよび日本製紙の前身)が操業を開始しました。翌年には大蔵省印刷局(現国立印刷局)がその隣接地に印刷所を設立し、紙幣の印刷を行うようになりました。現在でも、印刷局王子工場(旧滝野川工場、2014年に虎の門工場と合併し、東京工場に名称変更)が残っています。





 上記写真は工場とありますが、作っているのは切手だけで、あとはお札と切手の博物館になっています。王子駅北側の明治通り沿いにありますが、ここは改めて来週紹介します。紙幣の工場見学施設は南北線西ケ原駅前にあります。工場見学もできるようです。



 こうした王子の歴史は、王寺駅に隣接する飛鳥山公園にある北区飛鳥山博物館で学ぶことができます。区の施設ですが、税金の無駄遣いと思えるほど展示はなかなか本格的です。



 飛鳥山公園には、歩いても行けますが、王寺駅からすぐの乗り場からケーブルカー(パークレール)が出ています。16人乗りで無人運転の車両に乗れば、わずか2分で登ることができます。料金は無料です。

 飛鳥山公園に登る途中、JR王子駅が見渡せます。

 頂上駅です。

 飛鳥山の山頂は、平坦な公園となっています。

 都電の古い車両や蒸気機関車があり、男の子なら大喜びすると思います。


 山頂には、3つの博物館があり、1日いても飽きません。3つの博物館に入場できるチケットは800円ですが、有効期限が3か月あるので、一度に全てに入る必要がありません。何度かに分けてきてもいいです。もちろん個別の博物館の入場券も購入できます。


 北区博物館では地域の歴史のわかる常設展示場のほか、特別展示場があります。特別展示場では、現在、「昔のくらし展」を開催中です。昭和の暮らしが再現されており、お子さんやお孫さんにもお勧めです。2月26日が最終日なので、お急ぎください。

 また、飛鳥山公園は徳川吉宗が享保の改革の一環として整備・造成を行った公園として知られています。1720年から翌年にかけて1270本の桜が植えられ、現在もソメイヨシノを中心に約650本の桜が植えられています。

 江戸時代の花見を描いた葛飾北斎の絵のコピーがありました。

 江戸時代の将軍家のお花見で出された料理。


 次に紙の博物館です。


 展示室に昔の製紙機械が展示されています。ほか、紙に関する書籍を所蔵している図書館もあります。

 また、紙に関する書籍を所蔵している図書館もあります。

 紙づくりの体験もできます。紙づくり体験は予約が好ましいのですが、当日空きがあれば予約なしでも大丈夫のようです。この日は牛乳パックを材料にして、マンボウの透かし入りのはがきを作りました。

 私が作ったはがきです(青のポイントが斜めになってしまいました。下手なデザインで面目ないです)。


 長くなってしまったので、お札に関しては来週(2月25日を世予定)にご報告します。


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