あちこち旅日記

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東京ジャーミーでトルコのイスラム文化を体験:日本の中の外国⑫

 小田急線と東京メトロ千代田線が接続する代々木上原駅から東に5分程度歩いた先に、日本最大のイスラム教モスクは東京ジャーミ―(Tokyo Camii)があります。1階はイスラム教やトルコの文化を紹介するトルコ文化センターを兼ねています。東京ジャーミ―の光熱費などの運営費はトルコ共和国宗務庁が負担しており、責任者であるイマーム(イスラム教の指導者)も同庁から派遣されています。

 こちらがトルコ文化センターの入口です。両者は中でつながっています。


 1917年(大正6年)にロシア革命が起こると、ロシア帝国に住んでいたイスラム教徒・トルコ系民族の多くは国外に避難しましたが、日本にもザバイカル州及び満州在住の約600人が逃れてきましたそのうち約200人は東京周辺に居住し、タタール族の僧正クルバンガリーらが1924年(大正13年)に「東京回教徒団」を結成しました。その後、1931年(昭和6年)になると会堂の建設が決定され、日本人有志らから10万円(当時)の寄付が集めて現在地に礼拝堂が建設されました(1938年に落成)。


 この礼拝堂の建設は日本の資金で行われましたが、この背景には、日本政府の国策としてのアメリカ、イギリスといったキリスト教国との戦争に備えた対イスラム宣撫政策があったといわれています。


 代々木モスクは、戦後も在東京のトルコ国籍ムスリムたちや、地元代々木上原・大山町の人々に親しまれてきました。老朽化のため1984年(昭和59年)に閉鎖されましたが、東京トルコ人協会が、モスクの再建にあたって跡地をトルコ政府に寄付し、再建をトルコ政府に委託。その後、トルコ共和国宗務庁が中心となって「東京ジャーミイ建設基金」を設立。トルコ全土から多額の寄付を募り、東京ジャーミーが建てられました(開堂は2000年)。


 毎日10:00~18:00までは自由に礼拝でき(金曜日は信者以外は14:30~18:00のみ)、土日祝日には14:30より1時間半のコースで日本語ガイドと共に館内を巡る見学ツアーが開催されています。見学ツアーでは15:30からは礼拝の見学ができます。通常、モスクでの礼拝は異教徒は参加できず敷居が高いのですが、ここではオープンです(予約不要で、人数制限もありません)。


 先週の週末にこの見学ツアーに行ってきましたので報告します。


 開始10分前に着いて入口を入ると、集合場所の1階の書店前には、既に大勢の方が集まっていました。


 時間になると、日本人のガイドさん(もちろんイスラム教に入信されている方)から案内があり、ホールでレクチャーが始まります。ホールには100名近くが入り、満杯・大盛況でした。


 建物のつくり、イスラム教の教義から、トルコヨーグルト、チューリップの原生種、東京ジャーミ―設立の経緯まで、いろいろと深いお話をうかがった後、お祈りの時間を知らせるアザーンが聞こえてきたので2階にあるモスクに上がります。


 礼拝堂は最大2,000人収容可能で、東洋一美しいモスクと言われています。


 東京ジャーミーには、ハラル食品が購入できる ハラールマーケットもあります(19:00まで営業、ただし礼拝時間中は閉店するので注意)。



 また、トルコ文化センター2階にはカフェがあり、トルコ料理のランチが楽しめます。凄腕のシェフがいて、今は帰国中だが8月末に再来日するとガイドさんがおっしゃっていたので、楽しみです。


 なお、ラマダーン月には日没時の断食明けの際の食事「イフタール」が開催されます。費用は寄付によって賄われ、無料で提供されます。信者以外も期間中1回だけいただけるとのことです(要予約)。


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