あちこち旅日記

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粕壁宿よりもクレヨンしんちゃんの知名度高い春日部:日光街道宿場巡り⑤

 今回は、日光街道4番目の宿場・粕壁です。南北朝時代(14世紀)、新田義貞の家臣春日部氏が当地を領地としたことから「春日部」の地名が生まれたとされますが、「かすかべ」の表記は何度か変更されており、江戸時代正保年間(1645年頃)には糟壁、糟ヶ辺という表記が、元禄年間(1700年頃)からは粕壁、糟壁と記す表記が明治初期あたりまで交互に使われてきました。現在では、宿場としての「かすかべ」は「粕壁」と表記されることが多いようです。



 粕壁宿は、東武スカイツリーラインの春日部駅東口近くに当たります。日光街道の他の宿場町と比べても、市内は都市化が進んでおり、歴史的建造物が少ないのが残念です。


 現在の春日部といえば、人気アニメの「クレヨンしんちゃん」の舞台としての方が有名ではないでしょうか。作品に登場する商業施設「サトーココノカドー」は、西口にあるイトーヨーカドー春日部店をモデルとしており、同店ではコラボレーション企画が何度か行われています。2017年には、イトーヨーカドー春日部店が期間限定でサトーココノカドーに衣替えし、話題を集めました。



クレヨンしんちゃんのスーパー「サトーココノカドー」が春日部に“開店”


 こちらが本物のイトーヨーカドーです。東武線のホームから見えるのですが、若奥様らしき2人連れが「あれがサトーココノカドーじゃない?」と会話していました。もう、サトーココノカドーの方が有名になってしまっているようです。


 粕壁宿は東口にあります。駅看板の上からしんちゃんとシロが覗いているのがかわいいです。


 東口からすぐのところに観光案内所「ぷらっとかすかべ」があります。ここで情報を収集します。電動アシスト付きのレンタサイクルもあります(市内は平坦なので電動アシストは不要と思いますが・・)。

 クレヨンしんちゃんと、この日のお祭りの情報は豊富でしたが、宿場の情報がもう少し欲しかったので、郷土資料館にも寄ってみました。

 宿場の南端にある東福寺。

 この東福寺には松尾芭蕉と弟子の河合曾良が泊まったといわれています。石碑がありました。

 この日お祭りが行われていた八坂神社。宿場の市神様として信仰を集めてきました。


 旧日光街道は商店街になっていますが、歴史的建造物はあまり残っていません。

 本陣跡。4度移転したと伝えられていますが、跡地には何も残っていません。

 春日部は大塚家具創業の地としても有名です。IDC大塚家具が創業の地にあったショールームは2018年5月に再開発のために閉店されています。一方、旧日光街道沿いにあった旧西武百貨店春日部店には旧会長・大塚勝久氏が退社後に設立した匠大塚の旗艦店が立地しています。

 東屋田村本店前の道しるべ。日光、岩槻、江戸の三方面の方角が記されています。

 商家(田村荒物店)の古い蔵が残っていますが、明治時代以降のもののようです。

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