私は飛行機を使う旅行の際、LCCを使うのは避けています。

　もちろん、予定変更がしばしば直前になって起きるビジネス出張では、キャンセルできなかったり、予約変更の手数料がかかるチケットを購入するということはできません。どんなに値段が高くても、予約変更やキャンセルの制限がないチケットを購入します（エコノミーもビジネスもほとんど値段が変わらないため、当然ビジネスクラスを利用します。それに出張経費もきちんと出してもらえますし・・・）。

　また、観光目的の場合でもLCCを使うということはしません。一つには機内持ち込み荷物の制限があります。レガシーキャリアでは、機内持ち込み荷物の制限は緩やかですが、LCCでは結構厳しくなります。私は１週間程度の旅行ならば、荷物はコンパクトにして機内持ち込みのみにします（ステータス会員の優先タグをつけていても、空港によってはターンテーブルで待つことが多く、その時間が大変無駄です。ましてやロストされた場合の対応が大変です）。

　第二には、こちらがはるかに重要ですが、遅延・欠航時の対応です。レガシーでは、どんなに安いチケットでも代替便の手配や、地上でのサポートをしてもらえますが、LCCでは期待できません。その際の時間的・経済的なロスや、ストレスを考えると、値段が安くてもLCC利用は割に合いません。

　第三にはオンライン予約でのトラブル対処です。こちらはLCCというよりは代理店の問題かもしれませんが、最近トラブルに見舞われてしまいました。皆さまにおかれましても同じようなトラブルが起きないように共有していただきたく、恥を忍んで報告します。

　2023年には海外に出る機会がなかったので、2024年こそはと思い、現在手配を進めていますが、途中マレーシアのKLを経由して別切りチケットを手配しようとエアアジアのサイトから予約をしようとしました。本当はLCCは使いたくないのですが、就航している便が少なく、やむなくエアアジアを使わざるを得ませんでした。

　何とか予約に成功し、クレジットカードで決済しましたが、旅程表と確認書がなかなか送られてきません。後で気がついたのですが、メールアドレスをうっかり1文字抜いて入力していたため、メールが受信できていなかったためでした。

　しかし、予約履歴から検索しようにも、旅程表がないため予約番号がわからず検索ができません。エアアジアに問い合わせようにも、連絡先がわかりません。ようやく電話番号を探しあてましたが、留守録になっていて、何度連絡してもつながらず、メッセージを残しても返信がありません。ホームページにはAIによるチャット機能がありましたが、これも全く役に立ちません。「確認書を受領するのはどうしたらよいのか」と聞くと、「予約番号を教えて下さい」。「確認書が来ないので予約番号がわからない」というと、そこでフリーズしてしまいます。

　それでも、人力でのメールでの問い合わせ窓口を何とか探し当てましたが、問い合わせに対して「予約番号は？」と同じことの繰り返しです。日付と便名と氏名を伝えましたが、予約記録がないとのことです。それでも先方が機転を利かせて「予約番号でなくても、何か番号らしきものはわからないか」と返してくれました。万が一に備えて、スクリーンショットを残しておいたので見てみると、何やら意味不明な記号が。そこで初めて、エアアジアの公式サイトで予約したつもりが、同社のロゴを使った提携旅行会社のオンラインサイトに誘導されて予約をしていたことに気がつきました。この場合、氏名と便名だけでは予約確認ができないようです。

　結局、提携旅行会社サイトへのアクセス記録と登録情報が残っていたので、何とか予約番号を入手することができましたが、LCCだとトラブル発生時に簡単に問い合わせられる窓口がなく、ケアレスミスが大変なロスにつながりかねないということを深く認識させられました。予約確認書を入手するまでおよそ２週間やりとりに忙殺されました。

　今回は他に選択がなく、LCCを利用しましたが、皆さま方もトラブル発生を想定したリスク管理をきちんとした上で、利用をされるようにお勧めします。

参考になったら、「プロフィール」のバナーをクリックお願いします。過去の記事リストがあります。シリーズ通してご覧いただければ嬉しいです。