新井薬師は西新井大師と比べるとかなり地味でした
東京都内には似た名前の寺院があります。都内東部・足立区にある西新井大師と都内西部・中野区にある新井薬師です。
両方の寺院ともに真言宗豊山派ですが、東にある方が西新井大師で、西にある方が新井薬師とは不思議です。
ややこしい原因は西新井大師の方にあります。西新井大師の境内は、弘法大師によってもたらされたとされる加持水の井戸がありますが、これが本堂の西側に所在することが「西新井」のいわれとのことです。
西新井大師は以前訪問したことがあるので、その時の記事をご参照ください。
今回は中野区にある新井薬師に行ってきました。最寄り駅は西武新宿線新井薬師前になります。現在、駅は改装工事中です。駅にはロータリーがなく、車の乗り入れができません。
駅の西側を通っているのが中野通りです。この通りに沿って南下します。商店街はかなり寂れており、日曜日にもかかわらずまるでシャッター通りです。
中野通りを進むと、
新井薬師門前の交差点に出ます。
中野駅方面に通じるバス通りはこの交差点を左折した「薬師柳通り」です。名前の通り柳の街路樹があります。
交差点を右には新井薬師の山門が見えます。
新井薬師の正式名称は新井山梅照院薬王寺で、中野区最大の寺院、都内でも有数の寺院となっています。高尾山薬王院、日向薬師、峰の薬師とともに武相四大薬師に数えられています。
創建は、天正4年(1586年)で、僧・行春によるものと伝えられます。
山門
新井薬師は骨董市が有名です。次回は11月3日の開催です。また、毎月8のつく日(8日、18日、28日)は縁日が開催されており、境内に露店が並ぶそうです。
ただし、門前町にようなものはほとんど残っておらず、西新井大師と比べるとかなり地味です。
薬師霊堂(多宝塔)
不動堂
本堂
鐘楼
供養塔
隣接地にはこどもたちが遊べる区立新井薬師公園があり、のどかな時間が過ぎていました。
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