あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

新幹線の大幅遅延で地球温暖化問題を実感

 先週末に、信州の旅に行ってきました。最後の訪問地は馬籠で、馬籠からは以下の旅程で帰京する計画でした(写真を整理した後で、後日改めて投稿します)。


15:50馬籠→16:15中津川(バス)
16:49中津川→特急「しなの」で塩尻経由で特急「あずさ」で新宿へ(途中乗り換え地点の塩尻駅近くで山賊焼きの夕食)


 中津川までは無事につきましたが、

 ここで、大問題が起きました。この日は台風が前線を刺激し、中部地方も雨模様となり、中央西線の一部区間が不通となってしまいました。


 特急「しなの」は定刻に中津川駅に到着していましたが、ここで運転打ち切りを急に告げられました。


 もっと早く教えてくれれば、ここで1泊して帰るか、名古屋経由での別ルートを手配するなりの方法があっただけに残念です。街はこの近辺では一番賑やかでした。

 結局、帰りのきっぷを一旦キャンセルし(ここは手数料無料でやってくれました)、乗車証を発行してもらい、出発時間が差し迫っていた名古屋行きの快速列車に飛び乗って、名古屋駅で帰路の方策を検討することにしました。


 名古屋駅で確認したところ、新幹線は遅延してはいるものの、動いているとのこと。15分後くらいののぞみ号の発券をしていただき、一安心。山賊焼の代わりに、きしめんをいただきました。

 しかし、ここで再びショッキングな知らせが。新富士~小田原間でも規定の雨量を超過したということで、またもや新幹線も運行見合わせとなってしまいました。


 雨が小降りになってきたということで結局90分遅れで出発。品川駅には100分超の遅れで到着しました。中央本線よりも新幹線の方がスピードが速く、塩尻駅での乗り継ぎ時間もあったので、帰宅時間は30分くらいしか違いませんでしたが、「雨の影響で列車ホテル」の恐怖を感じたこの日でした。


 新幹線は2時間以上遅延すると、特急料金が払い戻しになるとのことです。改札を出ると、「遅払証」と印字された特急券が出てくるので、1年以内に窓口に行けば払い戻していただけるそうです。この日は2時間弱の遅延でしたが、「遅払証」と印字されていました。この場合どうなるのでしょうか。ご存知の方いらっしゃれば教えてください(どうせならあと20分遅れてくれた方がよかったのですが)。


 そういえば、この列車よりも大幅に遅れていた先発列車がありましたが、この列車が先に運行開始になっていました。払い戻しをできるだけ避けるため?と変に勘ぐってしまいましたが、真相はどうなのでしょうか。


 ところで、台風や豪雨の影響は交通機関が麻痺する現象が多発しています。地球温暖化の影響と指摘する専門家も少なくないようですが、日本人の多くがこの問題に対してあまりにも危機意識に乏しいことは残念でなりません。


 例えば、原発再稼働に反対する方、懸念をしている方は多いのですが、原発事故のリスクと集中豪雨で大きな災害が発生し、多数の死者が出て集落が崩壊している事実には皆さん口をつぐんでいる方が多いように思います。再生エネルギーで明日にでも全て代替できれば良いのですが、そうはいきません。現状の電力需給を見る限り、原発の運転を停止すれば、石炭を燃やし続けないといけないのは自明のことです。


 原発と火力発電所をどちらを残すべきか(あるいは拡張すべきか)ぜひ皆さんのお考えを聞きたいところですが、まともな世論調査が行われていないのが現実です。


 同様な世論を二分する問題は多々ありますが(辺野古移転vs普天間基地固定化、選択的夫婦別性問題、同性愛者の婚姻など・・・)、この手の世論調査に「どちらでもない、わからない」との選択肢が設定され、多数の方がこれを選択しています。しかし、これでは民意が分かりませんし、多くの国民が真剣に考える機会を奪ってしまっています。「どちらでもない、わからない」の選択ができない(あるいは無効回答とする)世論調査をぜひ期待しています。


 原発は危険だ、地球温暖化も避けなければ、でも電力は安定供給してほしい、電力料金やガソリン代を下げて欲しい、景気対策をやって欲しい、公共事業より人に投資を、実質賃金上げて欲しい・・・、これらを同時に実現することは不可能なことは常識的な経済リテラシーを持つ方なら理解できるはずです。また、火力発電所を廃止するために原発推進を主張する方たちの声、地球温暖化対策としてエネルギー消費抑制のためのガソリン価格引き上げを主張する声も採り上げて欲しいものです。


 メディアの報道を見ていると、日本のエネルギー政策を巡る環境を正しく伝えているとはいえず、メディアの責任を放置している感さえあります。


 一方で、多くのメディアは衆議院議員選挙で投票に行くように呼びかけていました。「選挙は国民の義務だ」とか「選挙に行かないのは現状を容認しているのと同じ」とする一方で、「どちらとも言えない」と意味のない結論を容認しているのは大いに矛盾しているように感じます。


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