あちこち旅日記

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思わずビビったパワースポット・洲崎神社:東京湾横断安房への旅④

 館山城の次は、安房国一宮の洲崎神社を参拝しました。

 洲崎神社は江戸時代に安房国一宮とされましたが、安房神社も一宮とされています。一般的には「一宮」は1つの国に1つというのが原則ですが、数少ない例外となっています。洲崎神社には、安房神社の祭神である天太玉命の后神「天比理刀咩命」(あまのひりのめのみこと)が祀られており、安房神社とは夫婦の関係にあるとされているためです。


 以前、武蔵国一宮として3つの神社があることを報告しましたが、3つのうちの氷川神社、氷川女體神社の関係に相当するのが、安房神社と洲崎神社の関係のようです。


氷川神社(さいたま市大宮区):武蔵国一の宮論争① - あちこち旅日記


氷川女體神社(さいたま市緑区):武蔵国一の宮論争② - あちこち旅日記


小野神社(東京都多摩市):武蔵国一の宮論争③(最終回) - あちこち旅日記


 洲崎神社は、神武天皇の時代に創建されてとされていますが、その名を高めたのは源頼朝でした。「吾妻鏡」によると、1180年(治承4年)に、石橋山の戦いに敗れ、海路で安房に渡った源頼朝が洲崎神社を参拝し、反攻を祈願したとされています。


 洲崎神社は御手洗神社の山腹にありますが、下から鳥居越しに見上げると、こんな感じに見えます。この時点でほとんどの方は圧倒されてしまうようです。

 石段は全部で147段あります。

 あまりに急で、頂点が見えません。

 上から見るとこんな感じです。

 息を切らせながら拝殿にたどり着きました。

 横から朱塗りの本殿が見えました。

 この日は見れませんでしたが、季節によっては海岸にある浜鳥居からはこのようなダイヤモンド富士が見れるようです。

(出所)公益社団法人 千葉県観光物産協会「Visit Chiba」


 洲崎神社の旧社格は県社で、官幣大社の安房神社と比べると、規模は小さく、御朱印も無人で提供するなど、人気の無さを感じる静かな神社です。

 しかし、石段に代表されるその風格はいかにも「パワースポット」といえるもので、一宮としての風格に異論をはさむ余地はありません。


 次回はもう一つの一宮である安房神社の報告をします。


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