灼熱の都心で涼を求めて庭園へ⑤:小石川後楽園
都心の庭園シリーズ第5弾は、東京都立小石川後楽園です。江戸時代初期に水戸徳川家の江戸上屋敷内につくられた築山泉水回遊式の日本庭園(大名庭園)です。国の特別史跡及び特別名勝に指定されています。
最寄り駅は東京メトロ後楽園・都営地下鉄春日駅、もしくはJR中央線・都営地下鉄水道橋駅、JR中央線、東京メトロ飯田橋駅が最寄り駅です。
「後楽園」は藩邸の庭園の名称であり、後楽園の土地は、常陸水戸藩初代藩主徳川頼房(家康の第11子)が、将軍に所望し賜ったとされています。
「後楽園」の名称は、光圀が隣国明の儒学者で日本に亡命していた朱舜水(しゅしゅんすい)の意見を取り入れ、宋の笵仲淹(はんちゅうえん)の『岳陽楼記(がくようろうき)』中の「先天下之憂而憂 後天下之楽而楽」「(士はまさに)天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名づけられました。これは為政者の心得を説くもので、光圀も自らの政治的信条としました。
この日は、東京メトロ後楽園駅から行きました。
駅を出ると、瓦のついた風情あふれる塀が見えてきます。あいにくの天気で、庭園の美しさがうまく伝えれない写真になってしまい残念でした。
東京ドームに沿って、庭園の東側を進むと、庭園の中が見えます。
東京ドームから下に降りると、東門が見えます。
飯田橋駅からは、西門が近いです。園内の見どころは西門の近くにあるので、西門から入るのがお勧めです。
「びいどろ茶寮」とメニュー。
玻璃(ハリガラス)障子紙を明り取りに用いていたため「ガラスノ茶屋」「びいどろ茶屋」と呼ばれていた茅葺の茶屋を、享保年間に林信篤が涵徳亭と名づけました。現在の建物は昭和61年に再建されたもので、集会施設として貸し出されています。涵徳亭の中で、お庭の景色が楽しめる飲食店をコンセプトにした店舗が「びいどろ茶寮」になっています。
売店「小石川後楽園葵屋」。小石川後楽園の紋の色である金茶色が目印のお店で、小石川後楽園オリジナルグッズや9つの庭園オリジナルグッズを各種取り揃えています。
琵琶湖を見立て造られた大泉水を中心に庭園が配置されています。
「唐門」(からもん) - 後楽園への正式な入口門で、戦災で焼失しましたが2020年(令和2年)に復元されたものです。
菖蒲園と藤棚。
内庭からは東京ドームが見えます。この日は巨人戦の真っ最中で、静寂な庭園にドームの歓声が響いていました。
白糸の滝。
全て見ているととても半日では足りません。
庭園の南側には、瓦屋根のある白壁があります。
南側には、公園のような小道があります。ここは穴場です。
この公園には小石川後楽園展示室があります。
出土品の現物や写真が展示されています。
開園時間
午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
入園料
一般 300円
65歳以上 150円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
「びいどろ茶寮」
喫茶メニュー 10:00~16:00(ラストオーダー15:30)
ランチメニュー 11:00~14:00(ラストオーダー13:30)
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