あちこち旅日記

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都市化に埋もれてしまった雀宮宿:日光街道宿場巡り⑰

 今回紹介するのは、日光街道16番目の宿場・雀宮宿です。現在の行政区画は栃木県現在の栃木県宇都宮市雀宮になります。最寄り駅はJR東北本線(宇都宮線)雀宮駅になります。


 雀宮では1955年(昭和30年)頃までは宿場の面影が随所に残っていたようですが、都市化の進展により現在ではその痕跡は消えてしまっています。中町(現・雀の宮四丁目)にあった本陣は、宇都宮氏の元家臣である小倉家が代々務め、1990年代まで門構えが残っていましたが、子孫の転居に伴って取り壊されてしまいました。現在は「やまや」の敷地になってしまっています。


 そこから北に約100m進み、駅前通りとの交差点(雀の宮三丁目)に仮本陣を務めた芦谷家が復元されています。


 宿場の南端には、天台宗正光寺があります。聖徳太子幼像、太子堂の文化財があります。


 宿場の北端には雀宮神社があります。旧社格は郷社。創建年代などについては不詳ですが、伝承では997年(長徳3年)に創建されたといわれています。


 街道沿いには戦災を逃れた蔵があります。「畑市場・はるいちば」という店名で露地栽培を中心に年間約100品目の野菜を直売しています。プロも買い付けにくるそうです。

 宇都宮まで一駅と近く、路線バスの本数もそこそこ多く、ロードサイド店もあり暮らしやすさを感じますが、一方で歴史的遺産が消失されてしまっているのは残念なところです。


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