あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

思い出のモロッコ・カサブランカには大きな被害はなかった模様だが・・・。

 ロッコで8日深夜(日本時間9日朝)に大地震が起きました。現地の被害情報の全容が少しずつ明らかになってきていますが、モロッコ内務省によると、13日までの集計で地震の犠牲者は少なくとも2940人。負傷者は5600人を超えている模様です。


 震源地は3,000~4,000メートル級のアトラス山脈が走るモロッコ中部の内陸部の模様で、地震の規模を示すマグニチュードは6.8。震源地の山間部や人口100万の観光都市マラケシュなどを中心に、土壁の家屋が多数倒壊した模様です。


 1900年以降、マグニチュード6を超える地震はモロッコではあまり起きておらず、地元メディアは、今回の地震は過去最大級と報じています。それでも近年では、1960年に大西洋岸アガディール(マグニチュード5.8~5.9)、2004年に地中海沿岸アル・ホセイマ(同6.3)で地震が発生し、甚大な被害をもたらしています。南西部アガディールから、北部のアル・ホセイマにかけて、アフリカプレートとユーラシアプレートのぶつかり合いで隆起した山岳地帯(アンティ・アトラス山脈、今回の震源地オート・アトラス山脈、モワイヤン・アトラス山脈)があり、今後も同エリアを震源とする地震が発生する可能性はあると指摘されているようです。


地震震源地(BBCの記事より)
赤い印が商都カサブランカ

 地震発生から既に1週間が経過しましたが、遠隔地で救援が滞る中、モロッコ政府による外国支援の受け入れが進まず、批判を招いている模様です。活動しているのは、スペインや英国、カタールなど数カ国の救助隊に限られており、イタリア、フランス、ドイツも支援を申し入れたが、認められませんでした。モロッコ政府は、支援が集中すれば「逆効果だ」と反論し「現場の要望を正確に把握」してから受け入れの可否を判断すると説明してきましたが、緊急の支援を要請していた被災地の住民の声は届いていなかった模様で、被災者の間では不満が高まっているようです。社会党政権時代の官邸の対応のまずさから、自衛隊などへの救助要請が遅れ、被害を大きくした阪神大震災の苦い経験を思い出します。


 モロッコには、昨年の世界一周旅行の際に1泊2日だけでしたがカサブランカに立ち寄りました、観光地の評判がすこぶる悪いモロッコですが、カサブランカに関しては街や人々は事前に聞いていたような問題は少なく、洗練されていた印象でした(空港に関してはインフラはひどく、職員は横柄でしたが・・・)。モロッコはイスラム教国ですがトルコと同様に世俗主義をとっており、同じアラブ文化圏の湾岸諸国のような豪華さはないものの、敷居も高くない印象でした。


 庶民的なモスクでした。

 パリのようなカフェが街中にありました。


 1泊2日だけでしたが、自分が訪問した街の風景には愛着を感じます。幸いなことに震源地からは遠く離れていたこともあり被害はほどんとなかった模様です。








 
 日本政府も15日になり、ようやく総額300万ドル(約4億4000万円)の緊急人道支援を行うことを決定したと報じられています。東日本大震災においては、世界中から支援が我が国にも寄せられました。日本政府においては、せめて復興支援には積極的に関与してもらいたいものです。


 観光は誰でもできる復興支援になります。上記記事をご覧いただき、ご興味を持っていただけたら、ぜひ一度訪問して差し上げて下さい。


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