奥州街道ちょっとのぞいてみました:日光街道宿場巡り⑲
日光街道の宿場巡りで宇都宮宿に来ましたが、奥州街道との分岐点(追分)から少しだけ奥州街道を進んでみました。
奥州街道はJR宇都宮駅への大通りを途中まで兼ねており、途中で二荒山神社前を通ります。
宇都宮駅近くで国道10号線との交差点に当たります。この国道10号線が奥州街道になります。
するとすぐに旧篠原家住宅が見えてきます。土蔵造の主屋(店舗兼住宅)と新蔵からなり、篠原家が1895年(明治28年)に建てたもので、「旧篠原家住宅」の名称で建造物部門の重要文化財に指定されています。
篠原家は江戸時代末期に興した醤油醸造業を営む商家で、屋号を「堺屋」と称していました。明治期に入ると肥料業を、また太平洋戦争後には倉庫業などを営んだ宇都宮有数の豪商でした。
1945年(昭和20年)7月12日の宇都宮空襲では周辺の建物が焼失する中で唯一残っています(それでも醤油醸造蔵や米蔵など多くの建物を焼失していています)。
入館料はわずか100円です。半券はこんな感じで、
番頭席の後ろにかかっている半纏がモチーフになっています。
主屋、新蔵とも国の重要文化財に指定されています。
当時の調度品がいろいろ残っています。二階に続く箱階段は下り専用です。
二階にもたくさん調度品が残っています。
箱階段で下ります。
庭園。かつては塀の向こう側まで敷地でしたが、戦災で焼失してしまいました。
新蔵
内部
二階
帰りは国道10号線を通らずに、近道の上河原通りを通って大通りに抜けてきました。途中、市内を流れる田川にかかる幸橋が風情あふれる夕涼みスポットになっています。
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