あちこち旅日記

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順番逆でしたが相模国一宮・寒川神社に行ってきました

 以前、相模国総社である六所宮を参拝した際の記事を投稿しました。総社とは、全国の令制国にそれぞれ存在し、国司が赴任する際に通常は一の宮から順に参拝したのを簡略化し、一度に参拝できるようにした存在です。総社の多くは、国府のあった場所近くに建立されることが多く、武蔵国の総社である大國魂神社は国府があったとされる東京都府中市にあります。相模国の国府は現在の大磯町にあったと考えられており、「国府」という地名が大磯町には現在でも残っています。総社の六所宮も大磯町にあります。


 もっとも、国司が参拝するのは令制国で最も格式の高い一の宮から順というのがあくまでも原則です。私は総社の次に二の宮である川勾神社に参拝してしまっていました。これはルール違反で、先に参拝すべきは一の宮というのが正しいしきたりでした。




 ということで、順序は逆になってしまいましたが、相模国一の宮である寒川神社に参拝してきました。


 東京からは東海道線で茅ヶ崎に行きそこからJR相模線に乗りかえるか、小田急線で海老名もしくは厚木に、もしくは京王線で橋本に行き、そこから相模線に乗りかえるというのがポピュラーな方法ではないかと思います。


 この日は茅ヶ崎経由で行きました。遠くのホームに見える水色のストライプの電車が相模線です。

 相模線を利用するのは実に50年ぶりになります。現在でも当時と同じ単線ですが、すすけた汚らしいディーゼルカーだった昔と比べて綺麗な電車になっていました。昔は1時間に1本あるかないかという運行本数でしたが、今では休日の日中でも1時間に2本程度運行されています。随分便利になりました。

 茅ヶ崎より4駅目の宮山が最寄り駅になります。

 寒川といえば、高校時代の部活の顧問の先生の話を思い出します。寒川にある学校に転勤することになられたのですが、あまり気が進まなかったようで、駅に降りた第一印象は「寒々としたところだった」とおっしゃっていました。実際に、駅から寒川神社までの途中に川が流れているのですが、確かに物寂し気な荒涼感がありました。

 そうするうち神池橋(太鼓橋)をわたり、鳥居前に到着しました。実は一の鳥居はJR寒川駅の近くにあり、これは三の鳥居だそうです。

 旧社格は国弊中社で、現在は神社本庁の別表神社となっています。相模国随一の格式の高さを誇ります。

 鳥居の脇にある参集殿。披露宴会場として人気があります。

 鳥居をくぐった瞬間。周りが騒然となっていました。何とタヌキが出て来て皆さんびっくり。池に飛び込んだのか見失ってしまい、シャッターチャンスを逃してしまいました。


 神池には見事な錦鯉がたくさん泳いでいました。

 相模薪能石橋の像

 三の鳥居から続く参道

 手水舎

 神門

 客殿の前には長蛇の受付の列が出来ていました。


 社殿

 社務所

 納礼殿

 たくさんの屋台が出ていました。

 おいしそうなので、大判焼(200円)を購入。

 隣接して末社の宮山神社があります。

 神池橋(太鼓橋)から見て、左手前方に、真言宗 霊信山 西善院があります。寒川神社の供僧寺(神仏習合の頃に神社での仏教行事を執り行っていた寺)でしたが、明治維新の神仏分離令で神社から独立しました。



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