あちこち旅日記

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谷保天満宮で合格祈願:うわさの「合格ゼリー」を購入

 府中市の大國魂神社の後は、まだ日が高かったので南武線で2駅ほど下った谷保駅に戻り、谷保天満宮を参拝しました。


 谷保天満宮は亀戸天神社、湯島天満宮と合わせて関東三大天神と呼ばれています。903年(延喜3年)に菅原道真が死去した際に三男・道武(道真の太宰府左降の折、道武も武蔵国多摩郡分倍庄栗原郷(現国立市谷保)に配流せられました)が自ら像を刻み、廟を建てて祀ったのが谷保天満宮の創建だとされています。921年(延喜21年)11月に道武が薨去すると、道武も相殿に合祀されたそうです。


 近代社格制度では谷保天満宮は府社とされていました。ちなみに、亀戸天神、湯島天神も同格の府社でしたが、道真が流された地にある太宰府天満宮や京都の北野天満宮が官幣中社で、神社本庁も別表神社に指定している(北野天満宮は二十二社にも指定されています)のと比べると冷遇されていた感があります(そもそも古代社格制度では、近畿圏と比べて関東圏の神社は冷遇されていました)。


 ちなみに、神社には様々な種類があり、天神さま(天神社・天満宮)とは菅原道真をまつる神社で、道真が英知に秀でていたことから、学問の神さまとして信仰を集めています。このほか、以下の種類の神社があります(出所:神社本庁)。


神明さま(神明神社・神明社・神明宮):伊勢の神宮でまつられている天照大御神(あまてらすおおみかみ)を各地におつる神社。ほかに、大神宮・伊勢神社・天祖神社などがあります。


お稲荷さま(稲荷神社・稲荷):主に宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)をまつる神社。もともとは農業の神様でしたが、今は広く商業・産業を守護する神さまとされています。


八幡さま(八幡神社・八幡宮):もともとは応神天皇(第十五代天皇)・神功皇后をはじめとする神さまたちをまつる神社でしたが、源頼朝により鎌倉幕府が開かれてからは、鶴岡八幡宮への信仰が高まり、武家の守護神として各地にまつられるようになりました。


住吉さま(住吉神社・住吉社):伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が禊をおこなった際に生まれた底筒之男命(そこつつのおのみこと)、中筒之男命(なかつつのおのみこと)、表筒之男命(うわつつのおのみこと)をまつる神社。時には神功皇后もまつれています。神功皇后が新羅出征した際に、住吉さまの御加護により、無事に戦勝を果たしたという記事が古事記と日本書紀にはみられ、そのことから海上安全守護の神さまとして、海にまつわる漁業・水にまつわる農耕の神さまとして、また和歌の神さまとしても広く信仰されています。


お諏訪さま(諏訪神社):建御名方神(たけみなかたのかみ)とお妃である八坂刀売神(やさかとめのかみ)をまつる神社。『古事記』によると、建御名方神は、中世には武勇の神として武家の崇敬を集めました。また風雨の神、鍛冶の神、農耕・狩猟・開拓の守護神といった幅広い御神格を有し、後世、諏訪神社は信濃国のみならず各地に奉祀され、庶民からも篤く信仰されるようになりました。


 1908年(明治41年)には、有栖川宮威仁親王の運転する「ダラック号」(Darracq )を先頭に、国産ガソリン自動車「タクリー号」3台など11台が隊列を組み、日本初のドライブツアーであるとされる、甲州街道を立川までの遠乗会(当時の新聞では「自動車遠征隊」と呼ばれた)が行われています。この故事から谷保天満宮は交通安全発祥の地ともされています。


 我が家にも受験生がいるので参拝してきましたが、皆さまも折角ならば関連する神様のところを選んでいってくださいね。

 社務所によってお守りをいただいてきました。

 境内には美味しそうなお芋の屋台が出ていました。

 梅林にある「茶所てんてん」さんを発見。

 イケメン一橋大生がマルつけしている合格ゼリーを買って帰りました。このゼリーはNHKでも何回か紹介されたとのことです。

 合格ゼリーについては以下リンクも参照ください。



 谷保天満宮は「ぶらり途中下車の旅」でも何度か紹介されています。



 また、谷保の地は「野暮」の語源になったともいわれています。狂歌師の大田蜀山人が「野暮」と「谷保」を掛け、「神ならば出雲の国へゆくべきに目白で開帳やぼのてんじん」と詠んだことから、こうした説が生まれたようですが、「野暮」という言葉はそれ以前にもあったことから、この説は怪しいものがあります。


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