あちこち旅日記

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見どころたくさん深川の街歩き③:松尾芭蕉がくらした街

お 前回に続き江戸情緒あふれる深川の街歩きの報告です。深川は松尾芭蕉が暮らした街としても知られています。


採荼庵跡


 松尾芭蕉の門人でもあり蕉門十哲(しょうもんじってつ)の一人に数えられる江戸時代中期の俳人杉山杉風(すぎやまさんぷう)の庵室。芭蕉は1689年(元禄二年)にここから舟に乗り隅田川を経て千住に向かい、そこで舟を降り"奥の細道"の旅へ出発しました。


 千住の「矢立初めの地」については以前紹介しております。



 杉風は、名を市兵衛、または藤左衛門と称したほか、屋号を鯉屋(こいや)、俳号を採荼庵、五雲亭(ごうんてい)などとし、隠居したのちは一元(いちげん)と名乗りました。家業は魚問屋で、芭蕉を経済的に支援したパトロンとしても知られています。




芭蕉稲荷神社


 松尾芭蕉が江戸深川に居を構えた深川芭蕉庵跡だったと言われています。1684年(貞享元年)の『野ざらし紀行』、1689年(元禄2年)の『奥の細道』は、この深川芭蕉庵が旅の起点。有名な「古池や蛙(かわず)飛びこむ水の音」は1686年(貞享3年)に芭蕉が『野ざらし紀行』から戻り、深川芭蕉庵で詠んだ句とされています。


芭蕉記念館


 本館庭園には芭蕉の句に詠まれた草木が植えられており、四季折々の草花を楽しむことができます。築山には、芭蕉庵を模した祠と芭蕉像があります。また、園内には句碑3基があります。


 3階の常設展示では、俳聖・松尾芭蕉について、パネルなどにより、わかりやすく展示しています(残念ながら撮影禁止でした)。



 庭園はやや荒れていますが、その雰囲気が芭蕉らしさを感じます。以前紹介した関口芭蕉庵との共通点を感じます。


芭蕉庵史跡展望庭園

 隅田川テラス沿いにある芭蕉庵史跡展望庭園は、芭蕉記念館の分館として位置付けられています。1995年(平成7年)に建立された芭蕉像は、17:00以前の昼間は川上を向き、17:00になると15秒かけて像は左回りに45度回転、22:00に元の位置に戻る仕組みになっています。


芭蕉俳句の散歩道
  海辺橋から西方へ次の清澄橋間の水辺の散歩道(南岸)に「芭蕉俳句の散歩道」が作られ、 代表的な句が木製の句碑として並んでいます。

(ご参考)清澄白河駅前にある地図


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